ゴッドファーザーのモデルになったマフィアと事件
ゴッドファーザーのモデルになったマフィアと事件
目次
- 1 ゴッドファーザーのモデルになったマフィアと事件
- 2 ヴィト・コルレオーネ→フランク・コステロ
- 3 part2のヴィト→ジョー・プロファチ
- 4 ヴィト&コルレオーネファミリー→ジョゼフ・ボナンノ
- 5 マイケル・コルレオーネ→ビル・ボナンノ
- 6 エミリオ・バルジーニ→ヴィト・ジェノベーゼ
- 7 ジョニー・フォンテーン→アル・マティーノ
- 8 ハイマン・ロス→マイヤー・ランスキー
- 9 ハイマン・ロスの名前→アーノルド・ロススタイン
- 10 モー・グリーン→ベンジャミン・シーゲル
- 11 モー・グリーンの名前→モー・ダリッツ
- 12 ドン・ファヌッチ→ジョスエ・ガルッチ
- 13 ジョニー・オラ→ジミー・‘’ブルーアイズ‘’・アロ
- 14 ランベルト枢機卿→教皇 ヨハネ・パウロ一世
- 15 ジョーイ・ザザ→クレイジー・ジョー
- 16 ケインジグ→ロベルト・カルビ
- 17 トムの誘拐→ボナンノ誘拐事件
- 18 抗争シーン→ジョーvsプロファチ抗争
- 19 コルレオーネ邸→ケネディ邸
- 20 part2冒頭→実際の写真
- 21 part2の公聴会→はキーフォーヴァー公聴会
- 22 ハイマン・ロス暗殺→オズワルド暗殺事件
- 23 皆殺しシーン→シチリアの晩鐘
ゴッドファーザーのモデルとなったマフィアや事件については「ゴッドファーザーのトリビア」に記載しているのですが、ご要望にお応えして深堀りしてみました。
ヴィト・コルレオーネ→フランク・コステロ


ヴィトのしゃがれ声や政治家とのコネクションなどはフランク・コステロがモデル。
船で移民して、貧乏な子供時代を過ごしたという共通点もある。
コステロもヴィトと同様に麻薬ビジネスに反対しており、その結果戦争に発展してしまう。
part2のヴィト→ジョー・プロファチ

若かりし頃のヴィト・コルレオーネのモデルはジョー・プロファチ。
プロファチもヴィトのようにオリーブオイルを販売していた。
ヴィト&コルレオーネファミリー→ジョゼフ・ボナンノ

コルレオーネファミリーのモデルはボナンノファミリーと名言されており以下の共通点がある。
・息子を大学に通わせ立派な人間にしようとするが息子はマフィアの道へ
・父から息子へボスの座が継承される
・抗争により他のファミリーを敵に回す
・抗争の結果ニューヨークを離れる
またボナンノはゴッドファーザーの元ネタとなった名言を多く残している。
「耳をすまして聞け。彼等の目を見てはいかん。そして最後に口を開け」など。
マイケル・コルレオーネ→ビル・ボナンノ


前述した内容からマイケルのモデルはボナンノの息子ビルである。
ちなみにビルとマイケルには以下の共通点もある。
・インテリ
・結婚生活が破綻
・アメリカ産まれ
・初めてシチリアに行って感動する
・父が倒れた際にファミリーを率いる
エミリオ・バルジーニ→ヴィト・ジェノベーゼ


ヴィト・ジェノベーゼはフランク・コステロ(ヴィトコルレオーネのモデル)のライバルだったマフィア。
麻薬ビジネスに肯定的だった事もあり、コステロと対立、激しい戦争を繰り広げた。
ジョニー・フォンテーン→アル・マティーノ

ジョニーなモデルはフランク・シナトラとよく言われているが実は違う。
バンドを脅したエピソードはマフィアがアル・マティーノを強引にジョニー役にねじ込んだ事に由来している。
ハイマン・ロス→マイヤー・ランスキー


ロスは完全にランスキーをそのまま描いた存在。
・頭脳派マフィア
・キューバを支配していた
・物静かで小柄
・質素な自宅に住んでいた
・ラスベガスの産みの親と親友
「我々はusスチールより大きい」というセリフがあるが、これはランスキーが実際に言った言葉である。
ハイマン・ロスの名前→アーノルド・ロススタイン
『ハイマン・ロス』という名前の名前のモデルはアーノルド・ロススタイン。
ロススタインはマイヤー・ランスキーの師匠だったギャング。
モー・グリーン→ベンジャミン・シーゲル


モー・グリーンのモデルとなったシーゲルはランスキーの親友で、ラスベガスを創った人物。
彼を忍んでpart2のセリフを書いたと監督が明言している。
シーゲルは映画のように目を撃ち抜かれて死亡した。
モー・グリーンの名前→モー・ダリッツ

『モー・グリーン』の名前はバグジーの後にホテル フラミンゴを仕切ったモー・ダリッツが由来。
ドン・ファヌッチ→ジョスエ・ガルッチ

ファヌッチのモデルとなったのはギャングのジョスエ・ガルッチ。
ガルッチはリトルイタリーの王と呼ばれ、賭博を仕切っていた。
名前もなんとなく近い響きである。
ジョニー・オラ→ジミー・‘’ブルーアイズ‘’・アロ


モデルとなったアロはランスキーの親友であり右腕だったマフィア。
イタリアマフィアを代表してユダヤ系のランスキーを監視していたという説も。
ランベルト枢機卿→教皇 ヨハネ・パウロ一世


ヨハネ・パウロ一世は映画のように不審な死を遂げた教皇。
彼の死にはマフィアが深く関わったと言われている。
ジョーイ・ザザ→クレイジー・ジョー


・黒人を雇っていたので差別しないボスだと褒められた
・マスコミに人気
・戦争を引き起こす
・リトルイタリーで暗殺された
などの共通点がある。
ジョーもザザと同じく若くて向こう見ずなマフィアだった。
ケインジグ→ロベルト・カルビ
ケインジグはpart3の殺害され橋の下に吊るされた銀行家。
カルビは1982年にロンドンの橋にぶら下がっているのが発見されたバンコ・アンブロシアーノの頭取。

ここからはシーンのモデルを紹介していきます。
トムの誘拐→ボナンノ誘拐事件
トムが誘拐されるエピソードはジョセフ・ボナンノが誘拐された事件がモデル。
ボナンノも敵対マフィアに誘拐され、交渉の後に解放された。
抗争シーン→ジョーvsプロファチ抗争

・死んだ魚が届く
・バーで殺されかけるが警官によって救出される。
・ボートで釣りをしている際に殺害。
などのエピソードはクレイジー・ジョーとジョー・プロファチの戦争がモデルになっている。
コルレオーネ邸→ケネディ邸
コルレオーネ邸の外観はケネディ邸がモデルになっている。
part2冒頭→実際の写真
part2冒頭、ヴィトの兄が殺されるシーンは、実際の殺人事件の現場写真を参考にしている。
死体のポーズまでそっくりになるようこだわったそう。
part2の公聴会→はキーフォーヴァー公聴会


part2の公聴会の会場や会話などはマフィアについて調査したキーフォーヴァー公聴会がモデル。
他にも元マフィアが内情を暴露したバラキ公聴会がモデルになっている。
ハイマン・ロス暗殺→オズワルド暗殺事件

ロス暗殺のシーンはケネディを撃った後に口封じされたオズワルドの暗殺事件がモデル。
オズワルドもマスコミの中から突如現れたマフィアに射殺された。
皆殺しシーン→シチリアの晩鐘
part1のマフィアのボスが次々と暗殺されるシーンはラッキー・ルチアーノ率いる新世代マフィアが旧世代のボス50人を一晩のうちに暗殺したシチリアの晩鐘事件がモデル。
ただしシチリアの晩鐘が実際に行われたかは諸説ある。
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