ゴッドファーザーに学ぶマフィア
映画ゴッドファーザーで学ぶマフィア
目次
今回は映画ゴッドファーザーを例にマフィアについて解説していきます。
映画の描写が正しいのか脚色されているのかなど見ていきましょう!
結婚式が豪華
これは概ね正しい描写です。
コルレオーネファミリーのモデルとなったジョゼフ・ボナンノの息子もこれくらい盛大に結婚式をしたそうです。
ただしホテルなどを貸しきってが多く、自宅でこの規模の結婚式を行ったマフィアはほぼいないでしょう。
また、娘の結婚式で派手な披露宴を行いひんしゅくを買ったボスもいました。
ド派手な襲撃
ゴッドファーザーを代表するショッキングなこのシーン。
実際にも1920年代のシカゴを中心にトンプソンマシンガンを使ってこの様な襲撃が行われていました。
ですがニューヨークでの殺しは、ほとんどがなるべく目立たぬように行われていました
こんなに派手な殺しをしたら警察が騒ぐこと間違いなしですよね。
幹部がヒットマンになるのか
多くの方は「幹部がヒットマンになるのか?」と思われたのでは。
結論から言うと昔はこのようなケースもありました。
日本では下っ端がヒットマンを引き受けるイメージがありますよね。
大人数のヤクザに対してマフィアは少数精鋭であるため、幹部が殺しをする事も多くあります。
またマフィアはかなり用心深く、重要な殺し程、信頼出来る人物に任せる傾向があります。
史実を見ると「下っ端に殺しを頼んだら情報が漏れてしまった」なんてケースも。
ちなみに現在はほとんど殺しは行われず、行う場合は外部委託が多いそう。
警官の格好で殺しをするのか
映画的な演出っぽいと思われがちですが、実はリアルな描写です。
史実では警官に扮して相手を油断させた‘‘聖バレンタインの虐殺’’。
国税局に化けて敵の事務所に侵入した‘‘サルヴァトーレ・マランツァーノ暗殺’’。
などマフィアは度々変装をして、殺しを行っています。
中には女装をするマフィアも。
女装は日本でもやっていましたね。
スピーチ上手なマフィア
マフィアの多くはご想像の通り口下手です。
しかし中にはヴィトのようにスピーチが上手なマフィアもいました。
映画「アイリッシュマン」に登場したファットトニー・サレルノは会議の席でポール・カステラーノのスピーチを聞き、その饒舌さと言葉遣いに感動してそうです。
ヴィトのモデルの一人、ジョゼフ・ボナンノも「語彙が豊富なほど、複雑な思考が出来るようになる」と話しています。
マスコミお断り
多くのマフィアはマスコミお断り。
しかし中にはアルカポネのようにマスコミ大歓迎のマフィアもいました。
ただしマスコミ好きのマフィアは目立つゆえに短命な傾向にあります。
豪華な葬式
実際のマフィアも豪華な葬儀で弔われています。
代表的なのはラッキー・ルチアーノやビッグジム・コロシモなどなど。
シカゴでは葬儀の豪華さを競う傾向があり、葬列が何キロも続くケースもありました。
ボスが自分で買い物をする
マフィアのボスも人間。
‘‘最後のゴッドファーザー’’と呼ばれるカルロ・ガンビーノも趣味は果物屋での買い物でした。
マフィアのボスが全国から集まる
実際のマフィアにも‘‘コミッション’’と呼ばれるボスの集まりがあり、争い事などは話し合いで解決されています。
ただし近年は警察のマークが厳しくなり、あまり行われていません。
マフィアの息子はマフィア?
アメリカのマフィアに限って言うと世襲制はほとんどありません。
また二世マフィアの多くはボスになっても成功しないケースがほとんどです。
ボナンノファミリーやガンビーノファミリーで「ボスの息子が代理を勤める」という状況が発生したものの、どちらの場合もすぐに引退に追い込まれている。
成り上がりマフィア
ヴィトは貧乏な境遇で、しかも20代後半になってからマフィアの世界に入ったにも関わらず出世した。
こんな事はないだろ!と思われそうですが実際にもあります。
そのようなボスは意外にも多く有名どころだとフランク・ニッティ。
彼のマフィアデビューは34歳です。
下隅を無しにいきなりボスになったマフィアもいたりと、マフィア世界はなんでもあり。