三分で学ぶ アルバート・アナスタシアpart2
三分で学ぶ マフィア暗黒史
アルバート・アナスタシア
part2
引き続きアルバート・アナスタシアを紹介していきます!
マッドハッター
アルバート・アナスタシアには有名なエピソードがある。
ある日、アナスタシアがテレビを見ていると、銀行強盗犯について証言した男がインタビューを受けており、ヒーローとしてもてはやされていた。
密告屋が大嫌いなアナスタシアは、部下を呼び直ちにその男を殺すように命じ、男はすぐに射殺された。
この自分とは無関係の男を殺害したエピソードは、堅気の人々だけでなくマフィア達をも震撼させた。
さらに、素手で人を殴り殺す事を好む。急にキレる、キレると止まらない。
というエピソードも加わり、アナスタシアはマフィア界でも恐怖の存在となっていた。
しかしながら、意外な事にプライベートでは紳士でいるよう勤めたそうで、ご近所さんもアナスタシアがマフィアだと知らなかったとか。
ジェノベーゼの策略
ヴィト・ジェノベーゼは、フランク・コステロの味方であるアルバート・アナスタシアを憎々しく思っていた。
ジェノベーゼはアナスタシアが、マフィアの会員権を売りさばいていると指摘する。
これは、アナスタシアの部下 カルロ・ガンビーノとジェノベーゼがアナスタシアを処刑するために仕組んだ策略だった。
マフィアの掟に背いたとされたアナスタシアは、一貫の終わりかと思われた。。
しかし、アナスタシアはアンダーボスのフランク・スカリーチェがその犯人だったと発表、殺害し事を納めた。
※スカリーチェは、「五大ファミリー編」で紹介した、あの人です。覚えてますか?
ランスキーとアナスタシア
マイヤー・ランスキーはこの頃、ハバナのカジノを一手に仕切っていた。
アナスタシアは、ルチアーノを尊敬しているが、ルチアーノの親友であるランスキーはあまり尊敬していなかった。
金に少々、汚くなっていたアナスタシアはランスキーが自分を仲間外れにして、適切な分け前を払っていないと考えるように。
まずアナスタシアは、ランスキーのライバル サント・トラフィカンテ・ジュニアと組んで、ランスキーに圧力をかける。
それから、アナスタシアはハバナへ乗り込んだ。
そこで、アナスタシアは怒鳴り散らしたりと横暴な振る舞いで、現地のマフィアを威嚇、分け前を要求した。
対してランスキーは、アナスタシアを王様の様に扱い、ホテルカジノの権利を与えると提案。
しかし、アナスタシアは納得せず、不穏な空気が流れた。
同じ頃、フランク・コステロが狙撃される事件が起こる。
コステロは、一命をとりとめたがコステロは引退を発表。
この時、アナスタシアはジョゼフ・ボナンノにジェノベーゼを消そうと持ちかけたが、様子を見るよう言われた。
(ボナンノもコステロ派で、ジェノベーゼと不仲だった)
コステロとランスキーは親友だったが、アナスタシアとランスキーと対立していた。
ジェノベーゼとガンビーノにとってもアナスタシアは邪魔者だった。
アナスタシアを取り巻く環境は、複雑なものとなっていった。。
死刑執行
親しかったマフィアのボス ジョゼフ・ボナンノがアメリカを留守にした際に、運命の日がやってきた。
アナスタシアが理髪店で蒸しタオルで顔を覆っていた所に男達が現れ、有無を言わさずに発砲。
起き上がったアナスタシアは、目の前の鏡に写った自分を殺し屋と間違えて飛びかかり、そのまま亡くなった。
新聞は、
「死刑執行人が死刑に処された」
「電気椅子を逃れた男の最後は理髪屋の椅子だった」などと報じた。
アナスタシア暗殺には、ランスキー説やトラフィカンテが裏切った説、カルロ・ガンビーノとヴィト・ジェノベーゼ説などがあるが謎のまま。
実行犯は、クレイジー・ジョーとも言われている。
アナスタシアの暗殺を知ったボナンノは、責任を感じて、助けられなかった事を後悔したという。。
この暗殺はアイリッシュマンでも描かれましたね。
スタイリッシュな映像が素晴らしかったです。
その後の波乱や、アルバート・アナスタシアに憧れてマフィアとなった男 ジョン・ゴッティの話は次の機会に。。