5月のマフィアニュース

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恒例のマフィアニュースコーナーです。

認知症のマフィア

元コロンボファミリーのフロントボス ビクター・オレナが早期釈放を申請した。

ビクター・オレナ

現在オレナは車椅子で生活しており、深刻な認知症に苦しんでいる。

マサチューセッツ州の連邦刑務所に服役中で、生活には介護が必要な状態であると弁護士は明かしている。

オレナの罪はライバルギャングの殺害を命じたというもので、今のところ見通しは明るくない。

さらには1980年代にカーマイン・ペルシコと血みどろの内部抗争を繰り広げたという過去も重りとなっている。

加えて最近オレナにはいくつかの余罪が明らかとなった。

オレナの息子であるアンドリュー・オレナはこう話している。。

「彼の心は弱っています。
しかし彼は強い人です。
また一緒の時間を過ごせることを祈っています。
彼には、彼を知らない孫がいるんです」

しかし家族の想いとは裏腹に終身刑が言い渡されるとの見解が強まっている。

警察官刺殺事件

2019年7月、イタリア人の警察官 マリオ・セルシエ・ロレガがコンバットナイフで11回刺され死亡した。

犯人は若者二人、フィン・エルダーとナターレ・ヒョルス。

フィンは正当防衛を主張し彼をギャングだと思ったと説明した。

というのも二人はまず麻薬の売人からお金を騙しとられていた。

そこで腹いせに売人の携帯電話を盗んだのだが、その報復にマフィアが現れたと勘違いしたのだ。

また事件当時、ロレガは私服でガラが悪く見えたとの証言もある。

しかし、彼らの主張は認められずイタリアで、イタリアの法律で裁かれることになったのだがそれが波紋を呼んでいる。

手を下したフィンには終身刑が、殺害後にナイフを隠すのを手伝ったナターレ・ヒョルスも殺人の罪にとわれ終身刑を宣告された。

イタリアの法律では、殺人に間接的に荷担するのは殺人罪の同じなのだ。

フィンの母リア・エルダーが涙ながらにマスコミにこう話した。

「フィンが拘留された瞬間から一睡もしていません。
罪を償わなければならない事はわかります。
しかし息子はうつ病で、過酷なイタリアの刑務所では生き延びられません。
死刑よりも残酷です」

この発言はあながち間違いではなく、イタリアの凶悪犯に揉まれてアメリカ人の若者が暮らすのはなかなか酷なことである。

一方、被害者の妻ローザ・マリア・エシリオも涙ながらにインタビューに応じた。

「何があろうとフィンはしばらくの間服役するべきです。
しかしフィンの病状は考慮されるべきです」

ちなみにレガロ夫婦は結婚からまだ一月ほどしかたっていなかった。

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