ボードウォークエンパイアのモデル イーノックジョンソンの史実3

ボードウォークエンパイアを徹底解説part3

マフィアグッズ専門店

こんにちは!

引き続き、イーノック・ジョンソンの人生を解説していきます。

ルチアーノとナッキー

サルヴァトーレ・マランツァーノとジョー・マッセリアが争いを繰り広げていた頃ラッキー・ルチアーノは独自の酒密売シンジゲートを作った。

それは〝セブングループ〟と呼ばれ、その名の通り7人のメンバーが参加していた。

ナッキーは、サウス・ジャージーの代表として参加するようルチアーノに誘いを受け参加した。

他のメンバーは、以下の通り

ブルックリンのジョー・アドニス。

ロングアイランドのウィリー・モレッティとロンギー・ツヴィルマン。

ボストンのキング・ソロモン。

フィラデルフィアのハリー・ローゼン。

そして、ラッキー・ルチアーノとナッキー。

ここまでがセブングループの7人。

加えて、用心棒兼ルチアーノの相談役にマイヤー・ランスキーバグジー・シーゲルが参加していた。

セブングループは、マイヤー・ランスキーの発案で作られた、〝コミッション〟の試作のようなものだったと言われています。

セブングループは、絶大な力を発揮し、配下には22のギャング団を従えた。

アトランティックシティ会議

ナッキーと暗黒街の仲が深まった頃、ナッキーは一人の若者を取り立てました。

彼の名前はジェームズ・〝ジミー〟ボイド。

ジミーは、第一次世界大戦に出兵後、リッツカールトンのベルボーイをしていたが、ナッキーの目に止まり右腕となった。

ジミーの主な役割はアトランティックシティの暗黒街を仕切り、酒の密輸や売春宿、カジノなどナッキーの裏の事業を支える事。

ジミーは忠実にナッキーに支え続けた。

ドラマに登場するジミー

マフィアの全国会議

1929年、セブングループは会議を開きました。

この会議には、上記以外にも有力なマフィアが多く参加しています。

会議の為に集まったマフィア達とナッキー(右)その横はカポネ

シカゴのアル・カポネとジェイク・グージック。

その他、有名どころは、
マックス・ブーブー・ホフ、ワクシー・ゴードン、ニッグ・ローゼン、モー・ダリッツ。

パープルギャングからは、ボスの代理人ジョン・ラジアがやって来た。

さらに、フランク・コステロルイス・バカルターダッチ・シュルツ

まとめ役として、ジョニー・トーリオ(アルカポネの師匠)

と、マフィアオールスターズが集まった。

ナッキーは、ホストとして〝マフィアオールスターズ〟に警察からの保護を約束し、盛大な出迎えを催す。

アトランティックシティ会議についてはこちらも

万全の出迎えをしたナッキーだったが、マフィア達のために予約を取っていたホテルが、彼らの宿泊を拒否してしまう。

〝ユダヤ人お断り〟という理由からフロントで門前払いを食らったアル・カポネは激怒。ナッキーと大喧嘩に。

散々、わめきあった後、ナッキーはカポネを持ち上げ、車の中に放り込み、「全員ついてこい!」と叫んだ。

そしてナッキーは、別のホテルで〝マフィアオールスターズ〟に最高のもてなしを提供した。

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酒、食べ物、女、連れの女性がいる場合には、毛皮のコートがプレゼントされたました。

翌日、〝マフィアオールスターズ〟は、ボードウォークで手押し車に乗りながら、あれこれと相談。

そして、砂浜に着くと靴を脱ぎ、波打ち際を歩いた。

そうやって話しているうちに、〝マフィア同士で争わない〟などいくつかの方針が固められた。

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この時、シカゴを巡る複雑な派閥争いがあったのですが、それはまたの機会に。。

ドラマとは違い、ルチアーノがマフィア界のトップに立った後も、ナッキーとの関係は続いた。

ルチアーノが資金を全面的に出資し、アトランティックシティにカジノを建て、その収益を二人は分配するという蜜月関係を続けた。。

FBIvsナッキー

1933年に、禁酒法が廃止になると、アトランティックシティはやや客足が遠退いたが、ナッキーはまだまだ余力があった。

ドラマボードウォークエンパイアより

1936年、そんなナッキーに目を付けたIRSとFBIはアトランティックシティに潜入捜査官を送り込む。

捜査官達は市民を装い暮らすうちに、堂々と営業されている違法カジノや売春宿を発見し驚いた。

そして警察が違法な業者達を守っている事にさらに驚いた。

まず、IRSはアル・カポネの様に、脱税でナッキーを起訴しようとする。

しかし、ナッキーの収入はとても巧妙に工作されており、それは不可能と思われた。

やがて、潜入して数ヶ月が経つと、潜入捜査官は、逆にナッキーの手下達に見張られるようになる。

ナッキーは、FBIの捜査官が何をしたか逐一報告を受けていた。

この状況を打開するべく、FBIは得意の情報提供者を作る作戦にでる。

関係者を逮捕して、放免にする代わりにナッキーの悪事を話すよう促した。

しかし、上手くいかず誰も口を割らなかった。

FBIvsナッキー ラウンド2

捜査官は、エドワード・ベイダー市長の弟の会社が、ナッキーに一万ドルの賄賂を渡した証拠を発見。

これは、たまたまベイダーの娘が帳簿に書いてしまったものだった。

この帳簿を元にベイダーは有罪となったがナッキーには手が届かなかった。

次にFBIは、ナッキーの友人 ジョー・コリオに目を付け、脱税の証拠を掴む。

FBIはコリオにも、司法取引を持ちかけた。

ナッキーは、アメリカ合衆国司法長官を使い、圧力をかけてコリオを助けようとするも失敗。

コリオは起訴され、遂に司法取引に応じた。

コリオは、「ナッキーに賄賂を渡した」と証言する。これによりナッキーは窮地に立たされた。

1939年 ナッキーは起訴された。しかし、FBIはまだナッキーを有罪に出来るか疑心暗鬼だった。

さらなる証言を求めるFBIは、ナッキーにみかじめ料を払った人物を探し始める。

FBIは片っ端から売春宿に〝ガサ入れ〟を行い、売春婦とポン引き、客を残らず逮捕。

売春婦とポン引きは、〝強制売春〟と〝脱税〟で起訴され、司法取引を持ちかけられたが、誰も口を割らなかった。

続いて、違法賭博業者達が逮捕されたが、例によって司法取引には応じない。

簡単に口を割らせられると思っていたFBIは、ナッキーの人望の厚さと影響力を思い知る事となった。

反撃としてナッキーは、弁護士でFBI支局を取り囲み、逮捕されたり事情聴取される者がいれば、弁護したり、FBIに何を聞かれたか聞き出した。

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ドラマのシーズン2はこの辺りのエピソードが元ネタになっていると思われます。

明日も引き続きナッキーの人生を紹介していきます。

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