三分で学ぶ ジョー・アイエロpart2

三分で学ぶ ジョー・アイエロpart2

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窮地のアイエロ

幸運にも警察の護衛によって生きたまま釈放されたアイエロはニュージャージー州に逃亡した。

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その間にもアイエロの弟が射殺されるなどもカポネの猛攻は続きました。

逃亡中アイエロはアルカポネの兄貴分フランキー・イエールと同盟を結んだ。

しかしイエールもカポネに殺害されてしまう。

その後も各地を回り反カポネ同盟を結び続けたが、その間にも次々とアイエロの身内が殺されていった。

1928年の夏、カポネがバグズ・モランと激しい抗争を始めた事を聞き付けたアイエロは再びシカゴへ。

改めてモラン率いるノースサイドギャングと同盟を結んだ。

モラン-アイエロ同盟の最初の標的はロンバルド。

1928年9月7日、通りを歩いていたロンバルドは何者かに射殺された。

アイエロはこの機にシチリア人同盟の長に自身の部下を据えようと画策。

しかしカポネも負けていない。

その部下は直ぐ様蜂の巣にされ、再びカポネの推薦した人物 パスクリアーノ・ロロルドという男が長に選ばれた。

パスクリアーノロロルド

1929年1月8日、平和を望むロロルドはアイエロを自宅に招き、食事を振る舞った。

しかしアイエロは食事の席でロロルドを射殺。

後に現場に居合わせたロロルドの妻が事情聴取されたが、アイエロの写真を見た途端に叫んだ他は、何も話そうとしなかった。。

ジョー・アイエロ

さらに続く攻防

ロロルドを殺害し一歩リードしたアイエロだったが、〝聖バレンタインの虐殺〟により同盟を結んでいたノースサイドギャングが壊滅状態に。

続いてアイエロはカポネの部下 ジョン・スカリーゼ、アルバート・アンセルミをそそのかし、カポネを裏切るよう仕向ける。

だがスカリーゼとアンセルミのカポネ殺害計画は露見し、二人はバットで撲殺されてしまう。

次にアイエロはロロルドの後任の長を反カポネ派に勧誘し、同盟を結ぶ事に成功。

だが彼も直ぐ様カポネに殺害された。。

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ここまで激しい争いを繰り広げるシカゴの惨状を重くみたニューヨークのマフィア達ジョニー・トーリオアトランティックシティ会議(全国のマフィアが集まった会議)にて、平和の為にアイエロをシチリア人同盟の長にする取り決めを行った。

一方カポネは引退を迫られ、自作自演で逮捕され一年間服役してほとぼりを冷ますことに。

カステランマレーゼ戦争とアイエロ

カポネが不在の間にアイエロはニューヨークの大ボス ジョー・マッセリアと面会。

アイエロはカポネ追放に協力するよう求め、マッセリアはシカゴの半分を明け渡す事を条件に協力を約束した。

しかし程なくしてマッセリアは「シカゴの全てをよこせ」と言い始め二人の仲は悪化。

腹いせにマッセリアは「アイエロがマッセリアを殺そうとした」と噂を流し、アイエロはさらに命を狙われることとなる。

やがてマッセリアとサルヴァトーレ・マランツァーノが覇権を争うカステランマレーゼ戦争が勃発。

この時カポネはマッセリアにアイエロはマランツァーノ側について戦う事となった。

遂に決着

ジョーアイエロ

1930年、アイエロはカポネの主要な部下 マシンガン・マクガーンなどの殺害を試みるも失敗。

カポネはというと組織内のアイエロに情報を流しているスパイを見つけ始末。最後の戦いへの準備を整えていた。

カポネは部下にアイエロを尾行させ、絶えず命を狙う。

万策尽きたアイエロはシカゴから逃亡、しかしそれでも命を狙われ続けた。

アイエロは四六時中隠れ家に潜伏していたが、カポネはアイエロの家族を尾行し、妻と子供が尋ねた際についにアイエロの隠れ家を発見。

隠れ家の向かいにアパートを借りチャンスを待ち続けた。

追い詰められたアイエロは海外逃亡を計画、しかしその前にカポネ側が動く。

ある日タクシーを呼び、自宅から乗車しようとしたアイエロに向かいのアパートからマシンガンが火を吹いた。

アイエロはなんとかかわし、自身の車に乗り込み逃亡を図る。

だが車ごと蜂の巣にされ車は炎上、アイエロの体には60発余りの弾丸が撃ち込まれた。

余波

1930年10月29日、アイエロの家族はシカゴに彼を埋葬。

皮肉にも墓地はロンバルドの墓の近くだった。

アイエロを殺害した報復を恐れたカポネは続けざまにアイエロの部下四人と甥を殺害。

アイエロに与した者を完全に排除しこの戦争を終わらせた。

知名度は低いもののアルカポネを最も苦しめたライバルの一人であり、シカゴで最も狂暴なギャングだったアイエロの戦いはこうして終わったのだった。。

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