三分で学ぶ！ ジョー・プロファチ
三分で学ぶ！ジョー・プロファチ
今回は長年五大ファミリーの一つプロファチファミリーを率いたジョー・プロファチを紹介していきたいと思います。
初期の五大ファミリーの歴史がドラマ化されるそうなので予習も兼ねてご覧ください！
生い立ち
もはやテンプレート的にもなってきましたが、プロファチはイタリア、シチリアに産まれ23歳の時に早くも窃盗で服役した。
1921年、24歳で釈放されたプロファチはアメリカへ渡り、シカゴで食料品店やパン屋を営むことに。
しかし店は上手くいかず、1927年にニューヨークに移りオリーブオイルの輸入を始める。
この頃、ニューヨークのマフィアと知り合ったのではないかと言われています。
この時プロファチは約31歳。
逮捕歴はあるにしても他のマフィアが少年時代からギャング団に加入してニューヨークで顔を売っていた事を考えると、かなり遅いデビューとなったのだった。
しかしプロファチは翌年には、マフィアの会議でブルックリンを根城とするファミリーのボスに選ばれる。
この大抜擢には諸説あり、「プロファチは既にシチリアでマフィアとしての地位を確率していた」とも言われていますが真相は不明。
プロファチの才覚だったのか、歴史にも残らないほど用心深くマフィアとして活動していたのかは不明だが、どちらにしてもプロファチの偉大さ故に真相は謎のままとなっている。
カステランマレーゼ戦争
1930～31年に起こったカステランマレーゼ戦争でのプロファチは「サルヴァトーレ・マランツァーノ派として活動していた」とも「ほとんど参加しておらず、中立を保った」とも言われている。
そしてラッキー・ルチアーノがマランツァーノを暗殺し五大ファミリーが再編されるとプロファチは五大ファミリーの一つを率いるボス、そしてコミッションのメンバーとなった。
コミッション内では、ジョゼフ・ボナンノと仲が良くプロファチの娘はボナンノの息子と結婚しています。
プロファチの栄光
優れたビジネスセンスを持つプロファチはあらゆる違法ビジネスで稼ぐ傍ら、合法的な会社も20社ほど経営していた。
メインのビジネスはオリーブオイル事業ということにしており、彼はオリーブオイルカンパニーを通して多くの税金を支払い、国税局に目をつけられないようにしていた。
(結局、後に脱税で訴えられ150万ドルの支払いを要求される)
この事からプロファチは〝オリーブオイルキング〟とあだ名されました。
またゴッドファーザーのジェンコオリーブオイルのモデルでもあります
大富豪となったプロファチはアメリカ各地に別荘や土地を持ち、自宅には滑走路や礼拝堂まで作らせた。
信仰が厚かったプロファチは、協会に多額の寄付も行っている。
これはいわゆるパフォーマンスではなかったと証明するエピソードがあります。
1952年にプルックリンの協会から宝石がついた冠が盗まれた。
その際にプロファチは直ぐ様、犯人を見つけ冠を協会に返したという。
クレイジー・ジョー
50年代後半、プロファチは警察の捜査を交わし、アパラチアン会議での逮捕も乗り越え依然としてプロファチファミリーのトップに君臨していた。
そんなプロファチを悩ませたのは、部下のクレイジー・ジョー。
プロファチのファミリー運営に納得のいかないジョーはファミリーの有力メンバー四人を誘拐しプロファチに運営方針を変えるように訴えた。
とりあえずはこの申し入れを受け入れたプロファチは、誘拐された仲間を取り戻すと反撃に出る。
その結果、両陣営から11人の死者が出たが結局は全員プロファチファミリーの人間だった。
やがてこの抗争を大きな問題だと考えたガンビーノファミリーのボス カルロ・ガンビーノとルッケーゼファミリーのボス トミー・ルッケーゼはプロファチに引退するよう要請した。
もはやプロファチにはファミリーを掌握するだけの力はないと思われたのだ。
一方プロファチはこの要請を聞き、クレイジー・ジョーの反乱の糸を引いているのはこの二人だったと悟った。
プロファチの引退案はルールに乗っ取り、コミッションでの会議で決められる事となる。
万事休すかと思われたが、会議の席でジョゼフ・ボナンノが猛抗議しプロファチはファミリーのボスとして残ることができた。
しかしプロファチは同年、肝臓癌により66歳で亡くなってしまう。
この後、プロファチファミリーはジョゼフ・マリオッコに引き継がれ、さらに翌年にはジョセフ・コロンボへと引き継がれる事となった。
後にプロファチの娘は父について、「派手好きで演劇を見に行くとなるとチケットを列単位で購入した」と語った。
派手好きな所もあったが、古い伝統を守る厳格なボスだったと言われている。
