三分で学ぶ!マフィアとハリウッド ~ヴィリーバイオフ、フラックニッティ~
三分で学ぶマフィア暗黒史 マフィアとハリウッド編
目次
こんにちは!
今日はマフィアと映画業界の歴史を紹介していきます。
マフィア、ハリウッドと出会う
1930年代、ウィリー・バイオフという元酒密売人のギャングがいました。
ある時バイオフは、ハリウッドの大道具や小道具を製作する人たちの組合で幹部を勤めているジョージ・ブラウンと仲良くなった。
バイオフとブラウンは、職を失った人達の為に寄付を募り、食料配給所を設立。
とってもいい人に見える二人ですが、裏では寄付金をくすねていました。
その額があまりに莫大だった為、アウトフィットのボス フランク・ニッティに目をつけられてしまいます。
ニッティは、組合系のマフィア達を集めて全国会議を開いた。
その会議には殺人株式会社のボス、ルイス・バカルターも参加していたと言われています。
会議の末マフィアは、二人の儲けの半分をいただく事にしました。
なんとも理不尽に聞こえますが、この取引は、両者に旨味がありました。
ちなみに、30年代にはベンジャミン・バグジー・シーゲルもハリウッドで活動していました。
バグジーは、ストライキを起こすぞとスタジオを脅して、40万ドル以上を稼いだと言われています。
また、ロサンゼルスのマフィア、ミッキー・コーエンも同じ手口で稼いでいました。
マフィア、ハリウッドを支配
話を戻します。
マフィアの後ろ楯を得たバイオフとブラウンは、どんどん勢力を拡大。
まず、ブラウンは組合の幹部から、国際演劇同盟の委員長に昇進します。
やがてブラウンの力は絶大になり、意のままにストライキを起こせる男となりました。
やがてハリウッドは、二人に金を払わなければ、事故やストライキが多発する場所となってしまう。
「ワーナーブザーズ」や「パラマウント」「20世紀フォックス」など大手のスタジオから、無数の小さなスタジオまでが上納金を納め、二人の収入は200万ドル以上に膨れ上がります。
ちなみに金の集金係は、20世紀フォックスの創立者 ジョー・シェンクでした。
マフィア、ハリウッドを去る
しかし、栄光は長くは続きません。
まず、シェンクが脱税で起訴されてしまいます。
そして、芋づる式にバイオフとブラウンも逮捕され、三人はなんとアルカトラズ刑務所へ送られてしまいます。
やがて根をあげたバイオフは、当局に寝返り証人となる。
バイオフは、フランク・ニッティを含め、多くのマフィアについて証言。
このせいで、ニッティは自殺してしまいました。
マフィア、ニッティを弔う
1950年代初め、ウィリー・バイオフはシャバに戻り、偽名を使ってカジノで働き始めた。
しかし1955年、自宅のガレージで車に乗り込み、キーを回した瞬間にバイオフは吹き飛びました。
比喩ではなく、強力な爆弾は車をバラバラにし、バイオフの体は車から離れた所まで吹き飛ばされました。
こうして、フランク・ニッティの死から8年後、アウトフィットは敵をとったのでした。
マフィア、ハリウッドに戻る
バイオフとブラウンは逮捕されましたが、ハリウッドとマフィアの関係が完全に切れたわけではありません。
控えめにはなったものの、マフィアは影響力を持ち続けます。
意外にも、ハリウッドは引退したギャングの再就職先としても活用されており、映写技師の仕事は、それなりに人気がありました。
また、マリリン・モンローを初め、数々のスターがマフィアと繋がりを持っていた事も、周知の事実。
映画とマフィア
有名映画にもマフィアは、関わっています。
映画「ゴッドファーザー」には、マフィアの圧力でキャスティングされたと言われている俳優が複数います。
詳しくは「ゴッドファーザーのトリビア」へ
また、「悪魔のいけにえ」の製作資金を工面したのは、マフィアのソニー・フランゼーゼでした。
「この映画で、そこそこ儲かった」と息子のマイケル・フランゼーゼは語っています。
ソニーは、警察の取り調べで死体の処理について語った事がある。
「子供用プールで死体を解体し、切断した体の部位は電子レンジで乾燥させてから、不透明のごみ袋に入れて捨てるんだ」
「30分から1時間で処理できるよ」
彼の体験が映画にリアリティーを与えた可能性もあるかもしれない。。
あくまで、〝かも〟ですよ!
余談ですが、映画「ハロウィン」に登場する殺人鬼マイケル・マイヤーズを演じた俳優は、マフィアのヒットマンからアドバイスを受けて、殺害シーンを作り込みました。
さらに、マフィアから「マイヤーズはマフィアっぽいね」などとお墨付きを貰ったそう。
さらにさらに、余談ですがウィリー・バイオフはディズニーの事も脅迫していました。
ストライキを起こさせたものの、ディズニーは司法の力を借り、自力でストライキ問題を解決しています。
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