マフィアで学ぶ!悟りの世界
こんにちは、マフィアグッズ専門店です。
今回は、新企画「マフィアで学ぶ!悟りの世界」をお届けしていきます。
こちらは、仏教に伝わる禅のことば、禅語をマフィアのエピソードを合わせて解説していくコーナーです。
禅語は、2から10字ほどの感じの羅列にすぎませんが、とっても深い教訓が込められています。
マフィアと絡めるのは不謹慎な気もしますが、意外に共通するエピソードが多いので、わかりやすく禅語を理解するのに役立つと思います。
では、さっそく見ていきましょう。
木鶏鳴子夜
今回紹介したいのは、木鶏鳴子夜という禅語です。
まずは、この言葉にぴったりな、マフィアエピソードから見ていきましょう。
1957年、ニューヨークのマフィアの一つ、マンガーノファミリーに、カルロ・ガンビーノという男がいました。
マフィアというと、狂暴なイメージが強いですが、ガンビーノはその正反対。
物静で、内気な男でした。
そんな彼の所属するマンガーノファミリーのボスがアルバート・アナスタシア。
彼は皆さんがイメージする通りで、超狂暴な男。
数々の殺しを請け負った実績があり、“マフィアの死刑執行人”と呼ばれていました。
また、アナスタシアは私生活でも狂暴な男で、何か気にくわないことがあると怒鳴り散らしたり、すぐ殴ったりしたそうです。
そんなアナスタシアは、内気なガンビーノを“根性なし”と呼び、事あるごとに殴っていました。
当然、回りの人間もガンビーノは、無能だと思っていたのですが、実はそうではなかったんです。
それが証明されたのは、1957年10月25日。
この日、アナスタシアは、朝からマンハッタンの床屋に赴いていました。
店主がアナスタシアの顔に布をかけたその時、二人の男が店に押し入り発砲。
アナスタシアは、 発の弾丸を受け死亡。
ファミリーのボスの座は、ガンビーノに渡りました。
ガンビーノは、普段怒鳴ったり、人を殴らなかったものの、裏では根回しを進め、アナスタシアを排除する機会を伺っていたのです。
ここで紹介したいのが、木鶏鳴子夜。
木鶏鳴子夜は、よく鳴く鳥よりも、静かな鳥の方が強いという意味の禅語です。
木鶏鳴子夜の語源
この言葉の元となったのは、闘鶏。
昔の中国に、闘鶏を育てる名人がいました。
彼は闘鶏についてこんな風に話していたそうです。
「よく鳴いて敵を威嚇するような闘鶏は、虚勢を張っているにすぎない。
本当に強い闘鶏は、相手がいくら鳴いても、木でできた置物のように無反応なものだ」
つまり、真に強い闘鶏は、余裕があるので、いかなる時も静かだということです。
まさに、アナスタシアとガンビーノのようですね。
人間の世界でも、態度の大きい人が強いと見られがちですが、その本質を見誤らないようにしたいものです。