続ロススタイン殺害の謎

続ロススタイン殺害の謎

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銃声

事件現場

1929年3月7日、フロリダ州コーラルゲーブルズにある豪華なビルトモアホテルの14階にあるスイートルームは早朝にも関わらず賭博をする男達で盛り上がっていた。

賭博は違法なものの場は至って和やかな雰囲気に包まれていた。

しかし突如複数の銃弾が鳴り響いた。

駆けつけた警察はいで1人の死体と怪我人を発見。
その他の出席者は逃げたした後だった。

だが数人の常連客は警察に割り出され連行されていった。

死んだのは。。

警察は死んだ男の衣類を調べ“トム・ウォルシュ”と書かれた縫い付けられたタグを発見した。

ウォルシュといえば名の通ったギャングである。

さらに司法解剖の結果、腕と胸に銃創を発見。この傷は近距離から発砲され彼が腕でガードしたことを示していた。

だが目撃者達は揃って口を閉ざし何も語ろうとはしなかった。

トム・ウォルシュ

トム・ウォルシュはニューヨークからマイアミにまで影響力を持っておりアーノルド・ロススタインラッキー・ルチアーノの仲間として知られていた。

さらに8回の逮捕歴を持ち多くのギャングから恐れられる存在だった。

1928年11月6日にはロススタイン殺害についてルチアーノと共に尋問を受けこう語っている。

「ロススタインからの給料は安すぎたので、数ヶ月前に辞めたんだ。 俺は関わっていないよ」

警察はこのロススタイン殺害と今回の事件は関連しているとみて捜査を始めたがすぐに暗礁に乗り上げてしまう。。

容疑者達

容疑者は事件現場に居合わせたギャンブラーのウィリアム・ウォレス、バート・グリフィスから無関係のアル・カポネに至るまで多岐にわたった。

警察はさらなる有力証言を得るべく、殺人事件が発生したスイートを運営していた男エディ・ウィルソンを尋問することに決める。

ウィルソンはキューバへの逃亡を図ったものの逮捕され、口を割るのは時間の問題に思われた。

だが突如フレッド・パインという名前の弁護士が刑務所に現れ関係者全員の釈放を要求し始めた。

彼は匿名のクライアントからの依頼で人助けに来たと語り、まんまと関係者達を釈放させた。

それでも諦めない警察は次にデマリス・ドレというショーガールを尋問する。

デマリス・ドレ

彼女は現場に居合わせ犯人を見ており、さらに殺害に使われた銃を隠した事も明かした。

指名手配

3月13日、警察はドレの証言に基づきエディ・ウィルソンを指名手配した。

ドレは警察にこう話したとされている。

「ウォルシュはウィルソンに8000ドルの借金があったの。
ギャンブルの席でウォルシュはウィルソンの借金に関する苦情に耐えかねて、ウィルソンの舌足らずを馬鹿にしたの。
それで激怒したウィルソンはウォルシュを撃ち、逃げた。」

だが事件は完全に解決したわけではなかった。

ウォルシュはギャング達の酒輸送船を襲撃していた事が明らかとなり本当の動機は別にあったのではと考えられたのだ。

さらに彼はアーノルド・ロススタインの愛人と恋仲であり「俺はロススタイン殺害の裏をしってるぜ」とよく風潮していた。

結局エディ・ウィルソンは逮捕されず、多くの目撃者も雲隠れしたことでこの事件は迷宮入りとなった。。

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