バルジャーの家族が政府を訴え裁判
バルジャーの家族が政府を訴え裁判
ボストンギャングのボス ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー。
彼の人生は映画「ブラックスキャンダル」で描かれたほか、「ディパーテッド」のフランク・コステロのモデルでもあります。
今回家族は、バルジャーが囚人に殺害されたのは連邦刑務所局の責任だとして、訴えを起こしました。
ボストンの新聞が報じた内容によると、バルジャーは囚人の暴力沙汰が絶えないウェストバージニア州の刑務所に移送された。
到着後12時間以内にブラックジャック(靴下に何らかの重りを入れて作ったらしい)で殴打され殺害され、 「それは刑務所の管理体制の責任である」と家族は述べている。
さらに家族は「バルジャー殺害は入所前より予想されており、ニューイングランド出身で、マフィアとの関係を持っているとされる囚人がバルジャーの命を狙うことは予測可能だった。
バルジャーは刑務所職員の〝意図的に無関心な行動〟によって死のリスクにさらされた」
と主張。
さらに「刑務所職員の行動と慣行は文明人の良心に衝撃を与え、法と適正手続きに支配された社会では耐えられない」と続けた。
訴訟はバルジャーの甥であり彼の財産の管理者であるウィリアム・〝バルジャー〟・ジュニアによって提起された。
内容としつはバルジャーの肉体的および精神的な痛みと苦痛、および死に対する損害賠償を求めるもの。
訴えは連邦刑務所局の他に、バルジャーが殺害されたヘーゼルトン刑務所、および彼が移送前に投獄されていたコールマンII刑務所などの職員30人に対して行われた。
裁判の争点
この裁判の争点は、バルジャー殺害は予測できたのか? 意図的に刑務所はバルジャーを死に追いやったのか?という部分。
以下の事柄を考えるとバルジャー殺害は予測できた、そして刑務所はバルジャーを意図的に殺させたと言えるかもしれません。
ポイント1
バルジャーはアリゾナ刑務所に収容されている時、名声を得たい囚人に寝込みを襲われ、頭を尖ったもので刺された事があった。
ポイント2
その事件を受け保護を強化する為に、バルジャーは殺害される事となる刑務所へ移送された。
この刑務所は別名〝ミザリーマウンテン〟と呼ばれており、「囚人から囚人への暴力事件が絶えない事で有名だった。
保護を強化するのになぜ危険な刑務所へ移送するのか??
今回、連邦刑務所局はなぜバルジャーをしっかりと保護しなかったのかと記者に訪ねられたものの沈黙を貫いたという。
もしかするとこの事件は最も根深い闇を抱えているのかもしれません。。
今後も続報をお伝えしていきます。