ケネディ大統領とマフィア
ケネディ大統領とマフィア
今回はケネディとマフィアをめぐる諸説ある話を紹介していきます。
多くの知識人は、シカゴマフィア アウトフィットが何らかの形でがジョン・F・ケネディの大統領選挙に関与したとみている。
1960年、ジョン・ケネディの父親であるジョセフは、選挙前にアウトフィットのボスであるサム・ジアンカーナと会い契約を結んだと言われている。
契約とは、マフィアはケネディの選挙活動を支援し当選させる、ケネディはマフィアに便宜を図るというもの。
そしてアウトフィットを始めとするマフィアは約束を守りケネディを当選させた。
しかしケネディ家は、マフィアに対する連邦政府の圧力を強める事でこれに応じた。
当然、これに怒ったマフィアはジョンとロバート・ケネディを暗殺することによって報復したと言われている。
映画「アイリッシュマン」でもこの説が取り上げられています。
主人公 フランクシーランはケネディを狙撃する為のライフルを運んだと見られています。
しかし、これらは事実ではないとする説もある。。
2007年に学術雑誌「パブリックチョイス」に掲載された「組織犯罪と1960年大統領選挙」というタイトルの記事では、これに異議を唱えているのだ。
ケネディ家と1960年の選挙
記事によると、サム・ジアンカーナとジョン・F・ケネディを知っていたフランク・シナトラがジアンカーナに近づき、ケネディの選出に助けを求めた。
しかし、この取り組みは、シカゴ民主党の取り組みに次ぐものでした。
と語っている。
つもりマフィアの助けがなくても選挙には勝てたというわけである。
さらに記事は、マフィアからのケネディのために働くようにという命令は、開票の早朝に奇跡を起こすことが歴史的に知られている種類のシカゴの総努力を保証するだけでした。と語っている。
つまり要約すると「シカゴは元々不正まみれで、マフィアが頼まなくとも、不正を行う手はずは整えてあった」という事。
この件について、アウトフィットに二人の情報提供者を持っていた元FBI捜査官のウィリアム・レーマーはこう語る。
「一般的にはジアンカーナがケネディと会い選挙について取り決めをしたと言われているが、実際にはこうである。
1960年6月に、アウトフィットのトニーアッカルドと組織の頭脳役マレー・ハンフリーズ、およびその他のシカゴのトップが、誰が次の米国大統領になるかを決めるために会った」
つまりジアンカーナが先頭に立って、ケネディを応援したといったエピソードは、彼の身内が作ったものである。と語っている。
さらにもう一方、シカゴの政治評論家の学部長であるレン・オコナーは、彼の著書「クラウト」で次のように述べています。
「選挙においてマフィアの力は街中で明白でした。
ケネディに反対したマレー・ハンフリーズは、ケネディに懐疑的な見方を取っていた」
さらにオコナーはハンフリーズの役割について、詳しく話した。
アウトフィットがケネディを支援するようにさまざまな組合に圧力をかけた。
マレー・ハンフリーズの2番目の妻であるジャンヌは〝アウトフィットはチームスターズの票を全国レベルで提供した。
ハンフリーズがこの取り組みを調整しているのを目撃しただけでなく、彼が全国のチームスターズの指導者に指示したときに彼と一緒にいた〟と公言している。
ハンフリーズは、アッカルドの判断に従い、チームスターズを動かしたというのだ。
しかし、この説にも異が唱えられた。
「ジミー・ホッファはケネディを憎み、リチャード・ニクソンを公に支持していた、チームスターズがケネディを指示するとは思えない」
これに対してハンフリーズ夫人は話を、〝チームスターズ以外の組合に影響を与えてケネディに投票させたのだった〟と話を変更した。
これにより、少々夫人の話は胡散臭くなった。。
とてもややこしくなったのですが、次回に続きます。
明日はすっきりまとめます!