ゴッドファーザーの相関図・組織図
名作「ゴッドファーザー」を解説
今回は映画「ゴッドファーザー」の相関図や組織図から映画の内容を紐解いていくいきたいと思います。
前半はビギナー向けに、後半はマニア向けになっています
ゴッドファーザーの意味
その前に軽くゴッドファーザーとはどういう意味なのか解説しておきます。
ゴッドファーザーとはカトリック系において子供の名付け親のこと。
決してマフィアのボスのことではなありません。
ちなみに名付け親が女性の場合はゴッドマザーと呼ばれます。
イタリアには「人生は辛すぎるから、親が二人必要だ」という格言があり、基本的にゴッドファーザーは後見人として名付け子を生涯、世話してやるということになっています。
そのため、多くの親はゴッドファーザーに親友や身内の、出来るならばお金持ちの人を選びます。
マフィア発祥の地シチリアにおいては、マフィアのボスが自身の影響力を強くするために有力者の子供たちのゴッドファーザーをしている、という背景からゴッドファーザー=マフィアというイメージが定着しました。
映画作中ではヴィトがジョニー(歌手)のゴッドファーザーだったり、マイケルがコニー(妹)のゴッドファーザーを務めたりしています。
ゴッドファーザーの相関図・家系図
まずはこちらをご覧ください。
一番上にいる女性はヴィト・コルレオーネの母と父。
二人はシチリアのマフィア、ドン・チッチオに殺害されヴィトは単身アメリカに逃げ落ちます。(Part2冒頭)
ちなみに、ここには記載がありませんが、ヴィトにはお兄さんがいたことも明らかとなっています。(Part2冒頭の死体)
続いて二段目にいるのがヴィトと妻。
二人はアメリカで出会い、結ばれ四人の子宝に恵まれます。
長男のソニー、次男のフレド、三男のマイケル、長女のコニー。
加えて、トムを養子に引き取りました。
三段目以降には4人の実子とトムの家系図が記されています。
特筆すべき部分としては、四段目左から2番目のアポロニアはPart1で爆殺された人物。
左から三番目のルーシーはPart1前半でソニーと逢引きしていた人物で、Part3には彼女とソニーの隠し子が登場します。
家系図としてはこちらもオススメ
内容はほぼ同じですが、右上にジョニー・フォンテーンが追加されています。
ジョニーはPart1冒頭に登場していた歌手。
彼はヴィトの名付け子ということで記載されています。
ゴッドファーザーの組織図
こちらはゴッドファーザーPart2に登場するコルレオーネファミリーの組織図。
見ての通りなのですが、一番上がボスのマイケル・コルレオーネ。
2段目はアンダーボス(副ボス)のフレドとコンシリエーレ(相談役)のトム・ヘイゲン。
三段目には幹部のクレメンザやテシオが、以下には兵隊たちが名を連ねています。
では、各役職や派閥がどのように継承されていったのか見てみましょう。
ボス
1920-1954年、ヴィト・コルレオーネ
1945-1948年、ソニー・コルレオーネ(ヴィトが入院中のボス代理)
1954-1980年、マイケル・コルレオーネ
1980 -1990年頃、ヴィンセント・コルレオーネ
アンダーボス
1940-1948年、ソニー・コルレオーネ
1948-1950年、ピーター・クレメンザ(死亡したソニーの代打)
1950-1954年、マイケル・コルレオーネ
1955-1959年、フレド・コルレオーネ
1959-1990年代、アル・ネリ
コンシリエーレ
1920-1945年、ジェンコ・アッパダント
1945-1954年、トム・ヘイゲン
1954-1955年、ヴィト・コルレオーネ
1959-?年、トム・ヘイゲン
カポ
コルレオーネファミリーは元々ヴィト、クレメンザ、テシオが立ち上げた組織。
ヴィトは縄張りを分割し、幹部たちに運営を任せていました。
ブロンクス派
1920-1955年、ピーター・クレメンザ
1955-1958年、フランク・ペタンジェリ
1959-?年、リチャード・ノビリオ
ブルックリン派
1920-1955年、サルヴァトーレ・テシオ
1955-1955年、アル・ネリ
1955-1961年、ニッキー・ジェラーチ(ゴッドファーザーリターンズに登場)
1961-?年、エディ・パラダイス
マンハッタン派
1934-1948年、ソニー・コルレオーネ
その後、マンハッタンはジョーイ・ザザに譲渡される。
1955-1960年、ロッコ・ランポーネ
1960-?年、アル・ネリ
ちなみに上記した組織図の左下列、クレメンザの下にルカ・ブラージ、ポーリー・ガットーが、ペタンジェリの下にチチがいることから、各幹部の下に部下が載っていることがわかります。
おまけ 写真で見るコルレオーネファミリーの歴史
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