バグジー・シーゲルの金庫
バグジーの金庫
ラスベガスを作った偉大なマフィア ベンジャミン・“バグジー”・シーゲル。
彼は亡くなる直前に金庫を購入していたとか。。
発見
2020年、カリフォルニア州ウエストハリウッドでレストラン「フォルモサクラブ」を営むヴィンス・ユング氏は、倉庫を改築している際に古びた金庫が床に埋め込まれているのを発見した。
フォルモサクラブは1940年代にベンジャミン・”バグジー”・シーゲルが事務所として使用していたレストラン。
マリリン・モンローやフランク・シナトラ、マフィアのボス ミッキー・コーエンが常連だったことでも知られている。
ちなみに映画「LAコンフィデンシャル」のロケ地でもあります
しかし、ユング氏は発見当時のことをこう振り返る。
「最初に見たときは、それが金庫だとは思いませんでした。
でも、父に聞いてみたら、昔からあったものだと言われたんです」
どうしても中身が気になったユング氏は地元の金庫会社に連絡を取った。
この会社は53年前にバグジーのために金庫を製造・設置した会社である。
金庫会社のオーナーであるカール・ベルナップ氏が金庫を確認したところ、コンビネーションノブとハンドルはなくなっていたが、当社の社名が入ったネームプレートはそのまま残っていた。
そのプレートに記載されている特許番号から、バグジーがオフィスとして使用していた1940年代に設置されたものであると確認することができた。
中身
2020年5月、多くのマスコミが見守る中、カール・ベルナップ氏は金庫の外側にドリルで穴をあけ扉をこじ開けた。
その結果、中には、、何も入っていなかった。
しかし、内壁に刻まれたシリアル番号から1947年に設置されものだと判明した。
バグジーは1947年6月20日にビバリーヒルズの自宅で射殺されているため、金庫は死の半年前~直前に設置されたという事になる。
しかし、1947年のバグジーは膨大な負債を抱えていたため(殺害される要因になった)、大量の現金を隠すために設置したとも考えにくい。
果たしてバグジーは金庫に何をしまうつもりだったのか。
もしくは何かをしまっていたが、死後に盗まれたのか。
なぜ、金庫のハンドルが失われていたのか。
永遠に謎のままである。