三分で学ぶスカーフェイス誕生 アルカポネとガルチョ

三分で学ぶスカーフェイス誕生 アルカポネとガルチョ

アル‘‘スカーフェイス’’カポネ

アルカポネの代名詞といえば顔に付いた傷。

マフィアやギャングといえば‘‘スカーフェイス’’。

顔に傷があると悪そう。。なんて思う人も多いのではないでしょうか。

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今回はアルカポネがスカーフェイスとなったきっかけについつ解説していきます。

バーテンダーカポネ

カポネがシカゴのボスになるより、ずっと前。

カポネはニューヨークのギャング フランキー・イエールの経営するバー「ハーヴァード・イン」で、バーテンダーとして働いていた。

イエールはカポネにバーテンダーの仕事をさせつつ、暗黒街の仕来たりを学ばせようと考えていた。

というのも、当時のカポネには若者特有の‘‘無礼’’や‘‘向こう見ず’’な行動が多かったからだ。

そんなある日事件は起こった。

フランク・ガルチョ

ある晩、カポネと同年代の男女二人が店にやってきた。

カップルの給仕をした際にカポネは女が抜群のスタイルである事に気がついた。

そこでカポネは女をモノにしようと思い始める。

カポネは女性の耳元で「姉ちゃん、いい尻してんな」と囁いた。

すると隣に座っていた男性はカポネを「妹なんだ。やめてくれ」とたしなめた。

この男性はフランク・ガルチョ。
カポネと同じくギャングだった。

フランクガルチョ

しかしカポネはしつこく、妹に絡み続ける。

遂にキレたガルチョは立ち上がって、カポネにパンチをお見舞いした。

ガルチョはこの時をこうふり返っている。
「カポネを制するほどのパンチじゃなかった」

カポネの方が体が大きく、パンチはほとんど効かなかったのだ。

パンチを貰ったカポネは激昂。
手のつけられない怪物と化した。

だが幸いにもガルチョはナイフの達人で、確かな技術と容赦なく切りつける度胸を持ち合わせていた。

ガルチョはポケットから10cmほどのナイフを取り出し素早く切りつけた。

カポネはというとナイフにも気がつかず、ガルチョに襲いかかった。

その結果、ナイフはカポネの左頬から首筋に三度食い込んだ。

カポネは瞬時に血塗れになり、病院へ運ばれていった。

ガルチョはその隙を見て、妹と共に店から逃げ出した。

この事件のものと思われている新聞記事

カポネの復讐

切られた傷は致命傷ではなかったものの、大きな跡を残した。

意外かもしれないが、カポネは顔に残った三本の傷をひどく気にしていた。

2番は左頬に10cm。
3番は左頬の下に5cm。
そして1番はは左耳から首下まで大きく。

カポネは傷をつけた代償を命で償わせると決意。

カポネはあちこちで「イエールの部下カポネがガルチョを探している」と触れこんで回った。

一方、大物イエールと揉める事を避けたいガルチョは、ギャングのアルバート・アルティエッリに相談することに。

しかしアルティエッリにはこの件を解決する自信がなかった。

そこで新進気鋭の若手ギャング チャーリー‘ラッキー’ルチアーノにこの話を持っていく事にした。

ラッキールチアーノとアルカポネ

ガルチョの件を聞いたルチアーノは憤った。

「妹を侮辱したうえに復讐しようとするなど、とんでもないヤツだ。」

ルチアーノはガルチョとカポネ、イエールをハーヴァード・インに召集し、話し合いで決着をつける事にした。

数日後、深夜のハーヴァード・インに四人が集まった。

イエールとルチアーノの話し合いの結果、「カポネがガルチョに謝罪する。もしガルチョに何かあればカポネを殺す」という結論に達した。

カポネは渋々これに従うことに。

そして後に「あの時は自分が悪かった」と認め反省した。

ガルチョのその後

カポネがシカゴのボスになるとガルチョはボディーガードとして働いた。

ガルチョが殺される心配をせずに仕事を引き受けた事こそ、カポネが本当に反省していた証拠とも言える。

ガルチョはカポネよりもずっと長生きで、1983年11月に亡くなった。

傷の原因は他にあった?

この傷をつけられたエピソードには諸説ある。

二人の因縁
当時カポネの趣味はダンスだった。

この事件の少し前、カポネとガルチョはダンスホールで喧嘩に。

ガルチョはナイフを持っておらず、取っ組み合いの喧嘩になったがら回りの人から止められた。という説がある。

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それを踏まえると見方も変わってきますね。

ガルチョ嘘説

ガルチョが嘘をついているという説。

この説は国勢調査の書類に妹が乗っていないことから囁かれ始めた。

国勢調査の書類

もしかすると正しくは姉だったのかもしれない。

事故説

1964年、カポネの父親の友人だったといいうドミニク・セルバドロという男が名乗り出た。

彼はこう話している。
「カポネの父の理髪店を訪れていた時の事だ。
カポネが顔の側面から出血して駆け込んできた。
彼は学校でナイフで切られたようだった」

しかし信用に欠ける。。

瓶だった説

カポネの妻メエの親族によると、ガルチョが使った武器はテーブルにあった瓶だったという。

時期が違う説
一説には事件は
カポネの結婚後に起こったと言われている。
妻のメエは心底驚いたとか。

カポネの言い分

カポネは記者に傷の事を訊かれると、「第一次世界大戦でね。。」「幼い頃にな。。」などと誤魔化していた。

カポネは行政から利益を得るために、兵士として登録したものの徴兵はされなかった。
しかし、兵士の中にたまたま同名の者がいたため記者達は‘‘戦争で負った’’という説をしばらく信じこんでいたようである。

これらの話は後にカポネ自身が嘘だと認めている。

誇張されたスカーフェイス

カポエがボスになって以降、新聞記者はなるべく頬の傷を写真に納めようとした。

その方が凶悪に見えるからである。

一方カポエは写真に写るときは右頬を向けたり、ファンデーションを塗ったりと慎ましい努力をしていた。

なかなか傷を撮れない記者は写真に傷を書き足すなどの加工を行っていた。

加工された写真

アルカポネといえば傷という印象が強くなったのは記者のせいと言っても過言ではない。

映画「スカーフェイス」とカポネ

アルパチーノ主演の映画「スカーフェイス」

主人公トニー・モンタナの顔に傷がある事もカポネに由来している。

モンタナが傷を負ったのは人妻に手を出した結果、軍人の旦那に報復されたから。

カポネと同じく、女性トラブルの結果という設定です。

ちなみにモンタナはその後、旦那に報復している。

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