アメリカンギャングスターを紹介&レビュー
今回は伝説の黒人ギャング フランク・ルーカスの活躍を描いた映画「アメリカンギャングスター」を紹介していきます。
映画アメリカンギャングスター 基本情報
監督 リドリー・スコット
主演 デンゼル・ワシントン
ラッセル・クロウ
キャスティング
黒人ギャングモノの中でもトップクラスの評価をもつ本作。
紳士で切れ者のフランク・ルーカスを見事に演じたデンゼル・ワシントンは流石でした。
リメイク版スカーフェイスの主人公はデンゼル・ワシントンという噂も。。
ちなみに、ラッセル・クロウが演じたリッチー・ロバーツ役はレイ・リオッタに、トルポ役はジェームズ・ギャンドルフィーニにオファーが出されていました。
本作の魅力
本作の魅力はなんといっても黒人ギャング界の異端児 フランク・ルーカスをこれでもかと格好よく描いている所。
紳士で思慮深く、派手な振る舞いを嫌う様子は、イタリア系マフィアのボスを思わせます。
また、イタリアマフィアを抜きにビジネスを始るという、突拍子もない大胆な計画を実行に移す行動力の計画性は見習いたい所。
ちなみに実際のフランク・ルーカスは〝ベトナムから直輸入する〟というアイデアを思い付いた方法についてこう語っている。
以下抜粋
「部屋にこもる。二週間誰とも話さない。一人きりで静かに考えられるようにする。 そして過去を振り返るのさ、過去五年間に起こったことを全て考える。 隅から隅までくまなく。
それから先を予見する。さきに延びてるあらゆるみちのカーブを見る。
その時、初めてうしろはアラスカからまえは南アメリカまで全部見通すことが出来る。
自分の道を邪魔するものは何も、ゴキブリのチ○ポに生えてる一番短い毛すらないって自分で決める 」
言葉使いは汚いが、なんとも利にかなった方法。
フランクはこうやって計画を建て、尚且つ自分を鼓舞していたのだ!
ちなみにベトナムのシーンにはエキストラとして、実際にフランクとビジネスをした面々が参加しています
さらに映画自体にも多くの名言が登場するのも楽しい所。
「一番弱いやつが一番派手な格好をする」
「勝者になって敵を作るか、敗者になって友を作るか、二つに一つだ」
などなど、唸らせる名言の数々を聞くだけでも「見て良かったな」と思わされます。
関連作品
映画「奴らに深き眠りを」
フランク・ルーカスの師匠(冒頭に登場)バンピー・ジョンソンの活躍を描いた作品。
「ゴッドファーザーオブハーレム」
こちらはバンピー・ジョンソンを描いたドラマシリーズ。
「アメリカンギャングスター」の前日譚なのですが、残念ながら日本では未配信。
小説「アメリカンギャングスター」
こちらは映画原作ではなくノベライズ本
作者は映画の脚本を手掛けたスティーヴン・ザイリアン。
基本は映画と同じ内容ですが、〝ダッチ・シュルツと抗争〟などマフィアファンなら解るフレーズが所々、登場します。
「アメリカンギャングスター」
こちらは現在ではなく、コラム。
現在を書いたマーク・ジェイコブスンが、どうやってフランク・ルーカスから話を聞き、本としてまとめたのかが描かれています。
かなり興味深い内容なので、映画のファンなら必見!
ただし、本の8割は関係のないコラムで「アメリカンギャングスター」はあくまでもコラム集のなかの一つです。。
明日は「三分で学ぶ!フランク・ルーカス」をお届けします!