大規模マフィア裁判の続報
大規模マフィア裁判の続報
先日お伝えしたイタリアで行われている355人のマフィアが起訴された大規模な裁判。
法廷で元ンドランゲタのボス
ルイジ・ボナベンチュラ(49歳)が証言する事が明らかとなりました。
裏切ったマフィア
ボナベンチュラはファミリーを裏切り2006年から警察の協力者に。
それ以来500人以上の元仲間を監獄に送ってきました。
ボナベンチュラはマフィアをよく知る身として「当局がンドランゲタを完全に監視下に置くことは困難である」とコメントした。
発足した当初のンドランゲタは、誘拐を主なシノギとしていた。
だがやがてンドランゲタは勢力を拡大し建設事業に進出。
公共事業を請け負うまでに成長した。
さらに麻薬取引も行っており、アメリカからコカインを密輸しヨーロッパ中に卸していると思われる。
その証拠に今回、麻薬密売で逮捕されたマフィアの何人かはドイツで逮捕されている。
変わり行くマフィア
ボナベンチュラはンドランゲタは新しい世代になったと語る。
「マフィア達は自分の子供を犯罪者にするのではなく銀行家や弁護士にさせる。
子供の教育に大金を注ぎ込み、子供達はホワイトカラー犯罪でファミリーに貢献する」
「祖父であるルイージは父へとマフィアの教示を教え、父は私をマフィアとして育てた。
しかし今は違う。 伝統は失われた」
最早、マフィアの息子がマフィアになるというのは過去の事のようです。
またボナベンチュラは報復を避けるために、証言する際やメディアインタビューに答える際にも顔を隠している。
恐らく既に顔を変えているのではないでしょうか
今後の見通し
この裁判は始まったばかりですが、既に2年以上かかると予測されています。
捜査が進むに応じて弁護士や政治家、ビジネスマン、そして他のマフィアが追加で起訴されていて、まだまだ終わりは見えない。
ちなみに法廷には大人数が集まるため、アクリル板を設置してコロナ対策を行っているそう。
果たしてボナベンチュラは第二のトンマーゾ・ブシェッタとなるのか。
今後も引き続き続報をお伝えします!