マフィアと日本のヤクザの違いとは?

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マフィアグッズ専門店
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日本のヤクザとイタリア系アメリカマフィアの違い
組織形態やポリシーなどについて詳しくお話していきます。

組織形態

こちらは、FBIが公表しているマフィアの組織図の一例。

こちらはヤクザの組織図の一例

出典http://www.japansubculture.com/resources/yakuza-group-structure/

というように、基本的な構図は似ているようにも思われます。

しかし、日本の場合はメンバー各々が2次団体と呼ばれる〝組〟を持っていて、そこから多い場合は6次団体まで組織図が広がっていきます。

例えば○○組○○会は2次団体、○○組○○会○○一家は3次団体という具合。

そして各組織に組長が存在するわけですから、どちらの組長が上かという格の違いが生じてきます。

一方、マフィアの〝ファミリー〟はこの組織図で完結しており、◯◯ファミリー系◯◯一家といったものはありません。

また、コミッションに見られるようにファミリー同士は原則、五分の関係となっています。

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コミッション(全国会議)ではファミリーのボスが多数決で方針を決めます

つまり、ヤクザの世界にはたくさんの組長がいるわけですが、マフィアのボスはかなり少数ということになります。

入会

マフィアは入会に厳しい審査があり少数精鋭で運営されています。

人数がヤクザと比べ少ない点には、前述の組織の広がりのなさも影響しています。

その為マフィアへの道は狭き門で、ヤクザやその他のギャングと比べても人員は少な目。

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コロンボファミリーはメンバー数が100人を切っています。

しかし、ヤクザとマフィアの共通点もあります。

・コネやスカウトで加入する

・上納金を収める

ただしマフィアの場合はスカウトした人間にも、しっかりと身辺調査をします。

これはおとり捜査の影響で、近いうちに日本でもそのような組織が増えるかもしれません。

つまり日本とアメリカの組織の違いは警察の本気度の違いともいえるでしょう。

非正規メンバー

どちらの組織にも非正規のメンバーがいます。

非正規というのは準構成員という立場の人たち。

フロント企業に出向していて目立たないために非正規メンバーだったり、単純に見習いだったりと種類は様々。

マフィアの場合は人種の壁ー、イタリア系ではない為に非正規メンバーとなっている大物も多く存在しています。

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マフィアの一員になれるのはイタリア系のみなのです

事務所・アジト

日本ではヤクザ事務所は届け出がだされていて所在地は周知の事実。

一方、アメリカマフィアは基本的に隠れた存在であり、マフィアのメンバーであることも拠点の場所も秘密。

そのためFBIは地道な尾行や聞き込みから事務所を探さなければならない場合もあります。

よくニュースで見る事務所に銃を打ち込む、そこを警察が警備する、なんていうのも日本独特のやり方ですね。

倫理観

日本の場合は、「任侠」というものがあり、アメリカマフィアは外道。 みたいな解説をよく耳にしますが、マフィアには〝オメルタ〟があり、厳しい規則が設けられています。

また、イタリア移民独自の性質から日本人以上に母や老人を敬う傾向も強いです。

オメルタについてはこちら

ビジネス

基本的には似たり寄ったりで、高利貸しやみかじめ料、建設業、飲食店などなど。

その他、労働組合系のビジネスに関しても、波止場が大きな金を生んだ事など共通点があります。

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アメリカではチームスターズの不正融資なんかが有名。

麻薬に関して容認派と否定派がいるのも似ていますね。

定番のギャンブルについても似ていますが、アメリカには公に運営されているカジノがある分、より大きな利益を生んでいます。

法律

映画でよく見かける盗聴に関しては、どちらの国でも行われています。

司法取引はアメリカではよく使用されていますが、日本ではあまり聞きません。

日本は、2018年に導入されたばかりなので、今後、物凄い威力を発揮する可能性もあります。

アメリカではこれに関して、証人保護プログラムがあります。

証人保護プログラムとは平たく言うと、司法取引をした証人を報復から守るための制度。

警護がついたり、警察がかくまってくれたりと様々な方法で証人は守られています。

そして、忘れてはいけないのがRico法。

この法律はあらゆる組織犯罪に適用されるもので、日本の共謀罪や使用者責任にも似ていますが、大きな違いは、財産を没収する事が出来るという点です。

色々と説明しましたが、大きな違いは、やくざは認められた団体で、マフィアは存在自体が違法。

ゆえにマフィアへの締め付けは半端ない、ということがポイントです。

交渉

個人的に大きな違いだと思うのが、シットダウン。

平たく言うとアウトロー同士の話し合いの事で、日本では掛け合いなんて呼び方もされていています。

両国の映画を見てもわかるように、ヤクザは掛け合いというネーミングの通り怒鳴りあいます。

対して、アメリカマフィアのシットダウンでは怒鳴ったりする事はなく、大企業の会議のように行われます。

また、マフィアは他のファミリーのメンバーに暴力を振るう事もほぼありません。

そもそもマフィアには“問題は話し合いで解決する”という厳密なルールがあるので、このような違いが生まれています。

マフィアは数万円の貸し借りから、殺すかどうかまで話し合いで決めてしまうのです。

住み込み

日本では住み込み制度がありますが(近年は減りつつある)、アメリカではそのような制度はありません。

両国のアウトローに言える事ですが、近年はボスもトニー・ソプラノのように〝出勤〟するタイプが増えており、コルレオーネファミリーのように自宅が事務所という事も減っています。

フロントボス

フロントボスとは、本物のボスが捜査を逃れるために指名した〝見せかけのボス〟。

さらに、現在のシカゴマフィアは五人のボスが会議制で運営していて、これも逮捕を避けるための作戦。

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名より実をとるやり方はマフィアならではですね

ファミリー内外の人間に一切知られてはいないものの、実はフロントボスというケースもあります。

それでいいのかと思うかもしれませんが、しっかりと手綱を握っていれば不自由はしないのです。

引退

ヤクザには引退が存在します。

栄誉あるパターンから何かのケジメを付けるための場合までケースは様々。

しかし、マフィアにはかなりの特例を除き引退がありません。

基本的に抜けるときは政府に寝返ったか、死亡したかです。

“引退”と似ていますが“足を洗った”人間もマフィアにほぼいません。

半グレとバイカーギャング

日本で近年存在感を増している“半グレ”。

アメリカと比べるならばバイカーギャングやその他人種のギャングが近い存在かもしれません。

ヤクザやマフィアが警察からの圧力で身動きの取れないスキに勢力を拡大した、裏では付き合いがある、厳格なルールがない、平均年齢が若い、など共通点が多いです。

服装

アーノルド・ロススタイン

ヤクザ、マフィアを問わず世界中のアウトローがお洒落なスーツを好むイメージがあります。

実は最初に「粋なスーツを着よう!」と提唱したアウトローはアーノルド・ロススタインと言われています。

ロススタインはイタリアマフィアではありませんが、多くのマフィアに影響を与えた人物。

この提唱の裏には「ビジネスマンらしく振舞いましょう」というメッセージが隠されていました。

ちなみに、世界中の犯罪者が活用する〝黙秘権の行使〟や〝マネーロンダリング〟を発明したのはロススタインの弟子 マイヤー・ランスキーと言われています。

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