マフィアの犠牲者2
マフィアの犠牲者2
目次
前回に引き続きマフィアの犠牲者たちを紹介していきます。
マリー・バリ-1984年、ブルックリン
10代の少女メアリー・バリは、コロンボファミリーのボス、アルフォンス・パーシコと付き合い始めた。
そして1980年に彼が恐喝の有罪判決を受けて身を隠したとき、彼女とパーシコの関係は10年間を越えていたという。
そこでパーシコの仲間たちは彼女がFBIに情報を提供するのではないかと恐れた。
またこの時、バリがすでにFBIと話をしているという噂もあった。
そこでマフィアのグレッグ・スカルパ・シニアは、バリをブルックリンにあるアジト、ウィンピー・ボーイ・ソーシャル・クラブに誘った。
そして彼女が到着するやいなや、髪の毛をつかんでをつかんで床に押し倒し、3発撃の弾丸をお見舞いした。
ベス・グリーンバウム-1958年フェニックス
フェニックスのマフィア、ガス・グリーンバウムの妻、ベス・グリーンバウムも同様に悲惨な最期を遂げた。
1958年12月3日の朝、グリーンバウム夫妻の家政婦パール・レイは、フェニックスの自宅で夫妻が殺害されているのを発見した。
彼女が最後に2人が生きているのを見たのはその前の晩で、ベスがシフトの終わりに彼女を家まで送っていた。
ところがレイが見つけたのは、書斎のソファの上で、服を着たまま喉を切られ、手首を後ろで縛られているベスの姿。激しい打撃で頭蓋骨を骨折しており、これはそばにあった装飾用のガラス瓶によるものと思われる。
また、頭の両側には枕が置かれていた。おそらく悲鳴を消すために顔に押し付けられたものとみられている。
グリーンバウム殺人事件は未解決のままだが、すべての兆候はマフィアの仕業であることを示している。
犯人は指紋を残さないようにナイフをセロハンの袋に包んでおり、押し入った形跡もなかった。
自宅からは少額の現金とガスの手の指輪がなくなっていたが、他の貴重品に乱れはなかった。
これは強盗を装うためなのかもしれない。
ちなみに、彼の義理の妹レオーネもまた、1955年に窒息死によって殺害されていた。
ミルドレッド・ノーブル 1949年、ダラス
1949年11月29日、ダラスのギャンブル・ラッカー、ハーバート・ノーブルの妻ミルドレッド・ノーブルは、夫を狙った自動車爆弾を意図せず爆発させて死亡した。
その日の朝、ハーバートはミルドレッドの車に乗り、夫ののマーキュリーで出かけようとした。
そしてキーを回したところ、発電機につながれていたニトログリセリンが爆発。
ミルドレッドは即死した。
彼女の死はハーバートと仲間のマフィア、ベニー・ビニオンの仕業だと思われている。
彼はラスベガスの爆弾魔として知られていた人物である。
ミルドレッドの死後、ノーブルはめったに家を出ず、出るとしても装甲されたフォードに乗るようになった。
さらに彼はダルメシアン、チワワ、孔雀、モルモットを生きた防犯アラームとして飼っていたという。
しかし、1951年8月7日。車道に仕掛けられた爆弾で彼は車ごと吹き飛ばされた。
ウィリアム・ホームズ-1937年デトロイト
デトロイトのテン・フォーティー・クラブの黒人ドアマン、ウィリアム・ホームズ。
彼は1937年8月29日の早朝、マフィアのハリー・ミルマンを狙った自動車爆弾により死亡した。
テン・フォーティー・クラブはパープル・ギャングメンバーに人気のたまり場であり、ミルマンは頻繁にこのクラブを訪れ、いつも夜の終わりにホームズに車を引かせていたのだ。
後に車からは10本のダイナマイトが発見され、彼はデトロイトにおけるギャングの自動車爆破事件の最初の犠牲者と認定された。