フラチアーノとアンタッチャブル事件
フラチアーノとアンタッチャブル事件
アンタッチャブル
ある日フラチアーノは親友のジョニー・ロゼリに呼び出されドライブへと出掛けた。
ロゼリはおもむろに「サムが頼みがあると」と切り出した。
サムとはシカゴマフィアのボス サム・ジアンカーナ。
ジョニーとフラチアーノ、ジアンカーナは気の知れた友人だった。
そしてジョニーは昔話を始めた。。
偉大なアルカポネ
ジョニー「俺はアル・カポネとその次のボスフランク・ニッティをよく知ってた。
アルは組織を大きくした偉大な人物だし誰にでも親切だった。
だが今流行りの「アンタッチャブル」(ドラマ)は狂った豚みたいにアルを描いてやがる。
俺は知ってるがアルを捕まえたのはエリオット・ネスなんかじななく国税局なんだぜ。
それにだフランクの逮捕もネスとはなんの関わりもない。
テレビはフランクをキチガイみたいに描いてやがるが本当はそうじゃない。
フランクは頭脳派で、カポネなき後の組織をまとめたのはあの人だ。
組織がハリウッドへ進出できたのもビジネスを成功させたのもあの人さ。
昔話は興味ないか?」
フラチアーノは「子供の頃本で読み憧れていたカポネやニッティの話なら大歓迎さ」と返した。
ひとしきり語ったあとジョニーは本題に移った。
ジョニー「アンタッチャブルをな、サムがひどく気にしてるんだ。
許せねえ、と。
メエ・カポネが裁判を起こしたが却下されたし、最早アルとフランクの汚名を返上するには番組を終わらせるしかないのさ。
番組のプロデューサーを殺るんだ」
暗殺計画
アルとフランクの汚名をそそぐべく計画が練られた。
フラチアーノは仮釈放中の身の為、銃を持っているとマズい。
そこでシカゴから殺し屋三人が派遣され、彼らを車に乗せ自宅の前で待機する。
プロデューサーが現れたら始末し、フラチアーノの運転で逃亡、万が一警官が現れた別のメンバーが車でパトカーに突っ込む。という事に決まった。
しかし暗殺当日、殺し屋三人は怖じ気づき雲隠れしてしまう。
サム・ジアンカーナに言わせれば組織には見た目こそタフガイだが肝っ玉の無い奴が多すぎるとのことだった。
やがてサムは別のゴタゴタに巻き込まれこの話はお流れに。
プロデューサーは間一髪、命拾いしたのだった。。