クレイジー・ジョーの愉快な仲間たち

クレイジー・ジョーの愉快な仲間たち

クレイジー・ジョーと部下

1950年代、コロンボファミリーに異端児と呼ばれたマフィアチームがいた。

チームのリーダーは“クレイジー・ジョー”ことジョーイ・ギャロ、支えるのは兄ラリーと弟のアルバート。

彼らはブルックリンの一角をファミリーのために切り盛りし、高利貸しで金をたんまりと稼いでいた。

彼らはことごく型破りな男たちで、マフィア内においても“異端”と言われていた。

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今回はそんなジョー一味のハチャメチャぶりをご紹介します。

ジョー一味

クレイジー・ジョー

ジョーの仲間はマフィアの中でも明らかに伝統から外れていた。

ジョーと彼の兄弟はイタリア系アメリカ人だったが、他の仲間はほとんどイタリア人ではなかったのだ。

主要メンバーの一人、ルイ・フーベラはシリア人。

フラーベは頭脳明晰なガンマンでギャロ兄弟の相談役を務めていた。

本業はアトランティック・アベニューにあるコート・テラス・ラウンジの経営。

そこでスポーツ賭博を取り仕切り、金を借りた者をゆすっていたという。

フーべラの義理の兄弟であるサミー・“ザ・シリア”・ザハラルバムも仲間だった。

サミーはギャンブル場を経営し、エドワード・G・ロビンソンのような口調で話すため、皆から嫌われていた。

仲間の一人アリ・ハッセン・ワッファはアラブ人。

その本業はコックでアラブ人居住区での高利貸しとギャンブルを営んでいた。

タフガイ

アルモンド・イリアーノ

特に異色のメンバーはアルモンド・イリアーノ。

生まれつきのハンデから身長は4フィート以下。

しかしプレジデント・ストリートで社交クラブを経営しており、ここはジョーの本部だった。

またマザコンの一面もあり溺愛する母親と一緒にクラブを経営していたという。

アルモンドはいつも黒ずくめの服を着ており、カタコトの英語を話した。

モンドは副業として地元のナンバーズクラブも仕切っていた。

彼は自分と同じくらいの背丈のジャーマンシェパードを連れて街を歩き、その首輪の下に賭博の領収書を隠していたという。

お茶目な一面もある。

バットマンのテーマでクラブのダンスフロアを駆け回り、女の子のスカートの下をくぐったりしていたのだ。

そんなアルモンドの面白さを気に入ったジョーは彼をスカウトし仲間に加えたのだった。

ライオンのクレオ

ある日、トムという仲間が猿を買えると言った。

ジョーは興味津々。

購入した猿はモンドのクラブで飼育することになった。

しかし、猿が客に糞尿を投げつけ始めました為、ジョーは渋々猿を諦めた。

この頃からジョーはクラブに動物を飼うという野望を持ち始める。

悩みに悩んだ結果、ジョーが猿の代わりに購入したのはライオン。

クレオと名付けられたライオンの子供をクラブの地下で飼育し始めた。

モンドはクレオに生肉をやり、よく近所を散歩させていたとか。

クレオはただのペットではなく一味のメンバーでもあった。

クレオの主な仕事は借金を返さない者を脅すこと。

借金取りはクラブの地下に滞納者を吊れてゆき引き、クレオの前に放り出す。

これは効果抜群で払わないものはいなかった。

だが残念なことにクレオは地下室では手に負えなくなり、動物園に送られている。

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