ラスベガスとキーフォーヴァー公聴会part2
ラスベガスとキーフォーヴァー公聴会part2
今回も引き続きラスベガスで行われたキーフォーヴァー公聴会についてです!
ウィルバー・クラーク
四番目に召喚されたのはウィルバー・クラーク。
クラークは1947年にカジノの建設を開始するも、資金が不足してしまいモー・ダリッツなどのマフィアから資金を調達していた。
今までの証人と違い、マフィアを恨んでいたクラークは雄弁に語り始めた。
「奴らは次第に俺のカジノを乗っ取っていきやがった!」
委員会はクラークに順序立てて、落ち着いて話すように求めた。
「資金に困った私はモー・ダリッツなどのマフィアに接触し融資を頼んだ。が最初は断られ、三ヶ月後に再び頼み込んだ所、融資を得られた。
彼らはカジノの運営に乗り出した上、カジノの株式の74%を手に入れた。
私の取り分は少なくなった上に、一度も支払われていない。」
委員会はさらなるマフィアへの追及の為
大物マフィア(フランクコステロ、マイヤーランスキーなど)の情報を求めたが、クラークは彼らの事は知らないとのことで、彼のビジネスパートナーについても「彼らがいかがわしい人物とは知らなかった。ダリッツがマネーロンダリングに関わっていると聞いたことがあったけれど、それだけだ」と話した。
モー・セドウェイ
五人目の証人はモー・セドウェイ。
セドウェイは1938年から1940年までロサンゼルス、1941年以降はラスベガスに住んでおり、暴行や強盗など多数の容疑で逮捕された経歴の持ち主。
セドウェイは高校を中退した後、縫製業界で数年働いた後にプロのギャンブラーになり、ニューヨークの中華料理店を経営、ホテルフラミンゴのオーナーの一人にまで出世していた。
他の証人とは異なり、セドウェイはバグジー・シーゲル、マイヤー・ランスキー、フランク・コステロ、ジョー・アドニス、ラッキー・ルチアーノなどを知っていることを認めたが、彼らのビジネスの詳細を知ったことはないし、一緒に働いた事もないと説明。
しかし、バグジー・シーゲルと共同でカジノを所有していた事について追及されてしまう。
セドウェイは苦し紛れに「シーゲルはおしゃべりなタイプではありませんでしたし、私はビジネスに興味がなかった」
とごまかした。
さらにバグジーが暗殺された事件についても「何も知らなかった」と説明。委員会はこの話だけは信用した。
六人目には服役中の囚人が呼ばれる予定だったが、彼は報復を恐れて頑なに出廷せずラスベガスでの公聴会は幕を閉じることとなった。
結局の所、公聴会は〝怪しげな事実〟を見つけたものの真相を解明しマフィアを逮捕するまでには至らなかったのだった。。
キーフォーヴァー公聴会の展示
モブミュージアムでは実際に公聴会が行われた法廷で、キーフォーヴァー公聴会にまつわる展示が行われています。
ぜひ、ご覧ください↓↓
プロジェクションマッピングを使った仕掛けによりマフィア達の証言や委員会が事実を追及する場面を傍聴する事が出来ます。