ゴッドファーザー伝説をレビュー
ゴッドファーザー伝説を紹介!
内容
「ゴッドファーザー伝説」は、ボナンノファミリーの興亡を描いた一作。
取材とインタビューを元に書かれた「汝の父を敬え」に納得のいかなかったビル・ボナンノ自身が書いた作品です。
「汝の父を敬え」との相違点
「汝の父を敬え」との相違点としては、JFK暗殺に関するエピソードをメインテーマの1つとしている点。
さらにビルの幼少の頃のエピソードが加えられていて、アルバート・アナスタシアやフランク・コステロが登場します。
また、「汝の父を敬え」のその後の人生についても書かれている。
細かい点では、妻との馴れ初めが若干美化されていたりなどの相違が。
大まかなストーリーは「汝の父を敬え」と似たり寄ったりなので、よほどのマフィアマニアでなければ、わざわざ二冊買うこともないかな。。と思います。
本書では冒頭から、「ゴッドファーザーのモデルである」と語られているように、数々のゴッドファーザーの元ネタが登場します。
トム誘拐の元となった〝ボナンノ誘拐事件〟
コミッションでの孤立と抗争。
息子が父の後を引き継いで、ファミリーを守る。 などなど。
〝立場の違い〟という面でも面白い一冊で、 カルロ・ガンビーノなど大抵の作品では偉大に描かれている人物達が卑怯者として描かれていたりと、違った目線からのマフィア史が興味深い一冊。
フランク・コステロについても、あんまり好意的じゃなかったりします。。
ちなみにビル・ボナンノは、様々なドキュメンタリーに出演したり、ジョセフ・ピストーネ(ドニー・ブラスコ)と共同で小説を書いたりと、出たがりな人物。
「ゴッドファーザー伝説」は「ボナンノ」というタイトルで、映画化もされています。
まとめ
読みやすやと内容を考えた結果、「汝の父を敬え」よりも「ゴッドファーザー伝説」の方がオススメです!
「ゴッドファーザー伝説」では個人的に格好いい!と思ったシーンが一ヶ所あるので、是非読んで確かめてください。
スーパーマーケットのあのシーンです!
「ゴッドファーザー伝説」も「汝の父を敬え」も映画ゴッドファーザーの元ネタというだけでなく、同じテーマを扱っています。
親子の絆、古き良き時代、移民としてのイタリア人。
ゴッドファーザーファンにオススメなのでぜひお読みください!