マフィア映画のウソ2
マフィア映画のウソ2
2. 暴徒はジョン・F・ケネディの選出を支援した
「暴徒にとって、ジョー・ケネディがイリノイ州で確実に勝利できるようにすることで、息子を大統領に選出させるのを手助けするのは簡単だった。」— フランク・シーラン
20世紀初頭の大部分において、ニューヨーク市のタマニー・ホールのような大都市中心部を支配する政治機構に組織犯罪が何らかの影響を与えていたことは事実でしょう。
しかし、捜査や上院公聴会で政治腐敗が国民に明らかになるにつれ、その影響力は衰え始めたと思われます。
ジョセフ・P・ケネディがシカゴのギャングに近づき、息子を当選させるために協力を求めたという噂がありますが、データはこの主張を裏付けていません。
1960 年にジョン F. ケネディが民主党の候補者に立候補したとき、シカゴ アウトフィットの影響力はシカゴの 50 区のうち 5 区に広がっただけでした。
アウトフィットは、カポネの時代から人員が減少しており、5つの区全体で有権者を威圧するほどの数を持っていなかったのです。
さらに、シカゴ・マブの歴史家ジョン・J・ビンダーによる1960年の選挙の投票の統計分析では、歴史的に民主党寄りだったアウトフィット区の投票傾向がシカゴの他の区と同様の傾向をたどったことが示されています。
また裁判で不正行為が疑われたのは、投じられた49万票のうちわずか約6000票でした。
彼らの名誉のために言っておきますが、シカゴアウトフィットはシカゴの選挙、特に共和党候補者が組織犯罪の取り締まりをテーマに選挙活動を行った場合に当選を妨害する力を持っていました。
だからケネディが弟のロバート(後にマフィアを取り締まる)がどれくらいの脅威をもたらすかを知っていたら、状況は違っていたかもしれません。
1. 暴徒がジョン・F・ケネディ大統領を暗殺した
「ホッファ、トラフィカンテ、マルチェロ、彼らはケネディをやっている。」— ビル・ハーヴェイ、ジョン・F・ケネディ(1991)
1963 年のケネディ大統領暗殺への関与を疑われている人は大勢います。
KGB、シークレットサービス、CIA、親カストロ派、反カストロ派、リンドン・ジョンソン大統領、J・エドガー・フーバーFBI長官など。
それからマフィアのボス、サム・ジアンカーナ、サント・トラフィカンテ、カルロス・マルチェロです。
マフィアが関与したとする根拠は、暗殺の2日後にリー・ハーヴェイ・オズワルドを殺害した男、ジャック・ルビーにあります。
ナイトクラブのオーナーであるという理由で、ルビーは確かに組織犯罪のメンバーと接触していました。しかし、特に密接な関係ではありませんでした。
シカゴで生まれたルビーは、シカゴのウェストサイドでマフィアの使い走りをしていました。しかし、マフィアの歴史家ガス・ルッソによると、ルビーがシカゴから追い出されたのは、マフィアの情報を得るために頻繁に警察から事情聴取を受けていたからだといいます。このような人物に大仕事は任せないでしょう。
ギャングの中にはケネディと対立していた者もいたのは確かです。
ロバート・F・ケネディが司法長官を務め、兄弟は組織犯罪を追及しました。
しかし暗殺してしまえば自分たちが追い込まれるのは明らかです。
そんなリスクを冒すでしょうか?
終わりに
今回は否定的な説をまとめて紹介しましたが、個人的にはどの説も一定の信ぴょう性があるなと思っています。
果たして、真相が明かされる日は来るのでしょうか。。