マフィア映画 ビリー・バスゲイトをレビュー!
映画 ビリー・バスゲイト
こんにちは!
今回は、映画「ビリー・バスゲイト」を紹介していきます。
基本情報
監督 ロバート・ベントン
主演 ダスティン・ホフマン
その他にも、ニコール・キッドマンやブルース・ウィリス、スティーヴ・ブシェミなど豪華メンバーが出演している。
あらすじ
1935年 15才の貧しい少年、ビリー・バスゲイトはマフィアのボス、ダッチ・シュルツと出会う。
少年はシュルツに憧れ、弟子入りするが。。
解説
この映画では、ダッチ・シュルツの側近となったビリー・バスゲイト(架空の人物)の視点からシュルツの最期の一年が描かれます。
シュルツを演じるのは、ダスティン・ホフマン。
数々の作品にやたら下品な悪役として描かれてきたダッチ・シュルツを格好よく演じている。
と言っても、実際のダッチ・シュルツの凶暴性もしっかりと描かれていて、〝恐ろしいダッチ・シュルツ〟もしっかり堪能できます。
撮影時ホフマンは53才でしたが、実際なシュルツは33才でした。なので実際のシュルツは映画のイメージよりもかなり若い。
ちなみに、ビリーを演じたローレンは21才ですが、15才の設定でした。
この映画の大部分は、史実に基づいているので、〝ダッチ・シュルツ入門〟にもオススメです!
お気に入りポイント
本作はバリバリのマフィア映画ではなく、主人公ビリーの成長やちょっと切ない年上の女性との恋などが描かれています。
作中の出来事は、ほぼ一夏の出来事なので、ある意味「夏休み映画」でもあります。
もう一つ作品に切なさを加えているのは、ダッチ・シュルツの参謀オットー・バーマン。
ビリーが「学ぶなら、キングの元でなければ」と言ってシュルツに気に入られた事を知っているバーマンは、
「昔のボスを見せてやりたかったよ。 本当のシュルツだ。キングだったよ」
とビリーに語ります。
後年の、追い詰められたシュルツは、本当のシュルツではないんだ。全盛期はこんなもんじゃなかったんだ。と訴えるバーマンからは年月の無情さを感じざる負えない。
個人的には、〝ゴッドファーザーpart2〟の「我々はローマ帝国だった」という、過去に想いを馳せる名ゼリフを思いおこしてしまいます。
という訳で、子供も大人も切なくなれる映画になっております!
その他の作品とのつながり
ダッチ・シュルツといえば、バンピー・ジョンソンとの抗争を描いた映画「奴らに深き眠りを」
コッポラ監督の「コットンクラブ」
などに登場しています。
ダッチ・シュルツは、史実以上に、銀幕で活躍しているイメージがありますね!
(悪役ですが。。w)
「ビリー・バスゲイト」を含め三作品は、ダッチ・シュルツの死で終わるのですが、時系列順に並べるとしたら
「コットンクラブ」→「奴らに深き眠りを」「ビリー・バスゲイト」となります。
その辺りは マフィア暗黒史年表 をご覧ください!
そして、書籍 「ダッチ・シュルツ 最期のことば 」では、映画三作のその後のダッチ・シュルツが描かれています。
合わせて読んでみてください!
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