マフィアの殺し屋チーム
マフィアの殺し屋チーム
ジェノベーゼファミリーのメンバー、サルバトーレ・デリガッティ。
彼は、殺人を依頼した罪で懲役25年の判決を受けた。
2037年2月7日まで獄中にいることになる。
恐るべき計画
2018年、マンハッタン連邦裁判所で、デリガッティの恐るべき計画の全容が空かされた。
デリガッティは、裏切り者を一掃するための殺し屋チームを組織していたそうだ。
もちろんデリガッティは、これを否定。
しかし、米国控訴裁判所第2巡回区は、6月8日に発表した意見書の中で、彼の主張は、長所を欠くと結論づけ、判決を支持した。
現在ニューハンプシャー州のFCIベルリンに居住するデリガッティ（46歳）は、恐喝謀議、嘱託殺人謀議、違法賭博行為への参加、銃器犯罪の全ての訴因で有罪とされた。
コトの始まり
遡ること2015年、デリガッティは、ジェノベーゼファミリーのメンバー18人と共に、恐喝の容疑で起訴されていた。
この18人の中には、ロバート・デベロ、別名「オールドマン」。
スタテンアイランドのスティーブン・パストア。
ベイサイドの仲間、ライアン・エリスなどがいた。
特にこの4人は仲がよく、その後も一緒に悪巧みをしていたようだ。
ある会合でデベロは、仲間のエリスやデリガッティにこう述べた。
「俺たちをつるし上げるつもりだ。
クソ謀略事件には勝てない。
このガスステーションが盗聴されたら、近所中がやられるぞ」
そこでデリガッティは、盗聴器を付けている可能性のあるメンバーを、一掃することにした。
2010年7月4日、ジェノベーゼファミリーの、クリストファー・カステラーノが正体不明の殺し屋によって殺害された。
カステラーノはデリガッティのパートナーで、違法賭博をいくつも行っていた。
検察によると、彼は、警察に協力しているという疑惑に基づいて殺害されたようだ。
検察は、殺害した殺し屋の正体も突き止めている。
デリガッティは、ブラッド・ストリートギャングのメンバーを雇い、殺しをさせていたようだ。
法執行筋によると、デリガッティは、カステラーノだけでなく、組織内のライバルも彼らに処理させようとしていたようだ。
詳しい内容
マンハッタン連邦検事のジェフリー・S・バーマンはこう話す。
「デリガッティはジェノベーゼファミリーでの自分の地位を高めるために、すべての犯罪を犯した。
彼は殺人の陰謀についても詳しく述べている
デリガッティは、ある個人を殺害するためにヒットマンのグループを募集した。
しかしデリガッティの殺し屋達は、大きな成果をあげる前にナッソー郡警察とナッソー郡地方検事局によって現行犯逮捕された。
デリガッティはこの殺人計画とその他の犯罪で有罪判決を受けることになりました」
検察によると、2014年5月から6月頃、デリガッティは、同じファミリーのジョセフ・ボネッリを殺害しようとしていた。
起訴状によると、デリガッティはファミリーに、ボネリの殺害の許可を得た。
確証はないが、ボネリはと盗聴器を付けている可能性があったからだ。
検察によると、デリガッティは、殺し屋達にボネリを彼の家で待ち伏せして、殺させと命じた。
デリガッティは殺し屋に装填された38口径のリボルバーと逃走用の車を提供し、殺人のために数千ドルを支払うと申し出たとも、検察は述べている。
しかし、デリガッティの計画は、ナッソー警察とナッソー検事局による盗聴監視の結果、事前に察知されていた。
起訴状によると、雇われた殺し屋は2014年6月8日、ボネッリの家から数ブロック離れた場所で逃走車の中で逮捕された。
警察は車内で装填されたリボルバー、漂白剤の入ったスプレーボトルなどを回収したという。
この漂白剤は、DNAを破壊し、鑑定を難しくさせるためのものである。
さらなる陰謀
検察は、2014年4月から5月にかけて、デリガッティらが、クイーンズのホテルの屋上にあるナイトクラブのオーナーとプロモーターを脅していたとも語る。
さらに、2013年頃から2015年にかけて、デリガッティ、デベロ、エリスは、海外の電信室を利用しながら、マンハッタンとクイーンズのギャンブラーから賭けを受ける、大規模なブックメーカーとスポーツベッティングの運営に関与していたようだ。
ボナンノファミリーのボス、ヴィニー・バシアーノは、彼らを疎ましく思っていた。
匿名希望のボナンノファミリー関係者は、こう証言する、
「バスチアーノがジェノベーゼ奴を殺すように命じた。
ヴィニーがジョセフ・ボネリを叩けと、ジョゼフ・カマラノに命じたが、実行はされなかった」
カマラノは、ボナンノファミリーのメンバーである。
裁判資料では、バシアーノがボネリを消したかったのは、ボネリが2004年にマフィアの息子から過剰なまでに借金を取り立てようとしたからだとされている。
この暗殺命令も盗聴されており、現在、裁判が行われている。
カマラノはボネリに対して決して動かなかった。
3週間ほどして、カマラノは機転を利かせ、バシアノがボネリ以上に殺したかったもう一人の男、ランディ・ピッツォーロを持ち出した。
だが彼もまた、定められた期限を過ぎてもなお歩きまわっていた。
カマラノは、殺しを引き受けても損が大きいと感じ、はぐらかしていたのである。
カマラノは現在、ボス代行にまで上り詰めている。
一方、二度も命を狙われていたボネリは、無事に生き延びたが、薬物と武器使用で逮捕された。
懲役25年の判決を受けたボネリは、共通の友人から弁護士を紹介され、彼女のボーイフレンドをクラブで雇えば、刑務所に入れないと約束された述べた。
ベテラン地方検事補バーバラ・ウィルカノウスキーは、内部調査を開始。
その結果をバーバラ・ウィルカノウスキーは、「虚偽、誇張、虚偽の特徴を示した」と宣誓している。
