三分で学ぶ!ルチアーノリッジョ
三分で学ぶ!マフィア暗黒史 ~ルチアーノ・リッジョ編~
今回は、シチリアのマフィアを紹介していきます!
障害があり学はないなど、ハンデがありつつも歴史に名を残したマフィアです。
ルチアーノ・リッジョ
後にマフィアのボスとなるルチアーノ・リッジョは、1925年にコルレオーネで産まれた。
生まれつき下半身に障害があったリッジョは、歩行補助装具がなければ歩くとこも出来なかった。
農家の家庭に産まれたものの、農作業の出来る体ではなかった。 その上、勉強も大嫌いなリッジョに、両親は気を揉んだという。
そんなリッジョだったが、彼には射撃の才能があった。
ゴッドファーザーにも登場した、あの散弾銃で狼や羊を撃って、腕を磨きました。
ある時、いざこざから人間を撃ち殺してしまった事からリッジョは、殺し屋としての才能に目覚める。
コルレオーネファミリーのボス ナヴァラの配下となり数々の殺しを遂行していった。
この頃には、野獣と呼ばれたマフィア サルヴァトーレ・リイナと出会い、手を組むようになっていた。
その後、マフィアの幹部に反旗を翻したリッジョは、部下達を率いてその一派のマフィアを皆殺しに。
その事件からリッジョは暗黒街で一目置かれる存在となっていた。
シチリアの医者はマフィア
コルレオーネ病院の院長を勤めた男、ミケーレ・ナヴァラの裏の顔は、マフィアのボスだった。
昔ながらの伝統を重んじるナヴァラは、アメリカマフィアに影響を受けているリッジョを快く思っていなかった。
やがてナヴァラは、リッジョの暗殺を決行するも失敗。
これが、新世代のマフィアと旧世代マフィアの激しい抗争の火種となった。
やられたまま黙ってはいないリッジョは、反撃に打って出る。
その結果、果てない暗殺合戦が続いたが、ようやくナヴァラが蜂の巣にされた事で決着がついた。
その頃には、両陣営とも壊滅状態となっていた。
病院に行ってナヴァラがいたら怖すぎます。。
パレルモへ
戦争の結果、コルレオーネを手に入れたリッジョには次の目標があった。
大都市 パレルモである。
当時、建設ラッシュだったパレルモには、唸るほどの金とチャンスが眠っていた。
リッジョは、賄賂と暴力を駆使して稼ぎをあげていく。
しかし、問題があった。
代々パレルモを支配してきたマフィアのファミリーがいくつかあり、彼等は利権を脅かされる事に危機感を募らせたのだ。
時を同じくして、各地の田舎から、パレルモの利権に食い込もうとやってきたマフィア達が現れ始めた。
また、アメリカから追放されたマフィア達もパレルモを狙っていた。
大混乱を避けるべく、クーポラで話し合いがもたれる。
クーポラとはイタリア版コミッション。 詳しくはルチアーノが変えたイタリアマフィア に
その結果、リッジョファミリーはパレルモでも力をもつファミリーとして認められる。
パレルモに根を張ったリッジョは、不自由ない優雅な生活を送り、社交界に出入りして、貴族の様に振る舞った。
リッジョは、実は指名手配されていたが警察や政治家は買収していたので心配もなかった。
産まれもった障害も随分と良くなっていた。
順風満帆に見えたリッジョだったが、突如ナヴァラ殺しの件で終身刑を宣告される。
判決が下る前に逃亡したリッジョだったが、各地を転々としなければならなくなった。
様々な変装で当局を出し抜いたリッジョだったが、遂に逮捕。
外には出られないものの、賄賂と権力により不自由はほとんどない獄中生活を送った。
この頃からリッジョファミリーは、より狂暴な男 サルヴァトーレ・リイナが率いるようになる。