アルカポネの無料給食(スープキッチン)
アルカポネの無料給食
「アルカポネはマフィアだけど貧しい人に無料で食べ物を与えたんだよ」とよく言われています。
実際にはカポネの無料給食はどのようなものだったのでしょうか?
アルカポネの思惑
大恐慌時代、FBIや政府はカポネを悪役にしようとメディアに向けて大々的なアピールを行った。
大恐慌は政府のせいではなく、カポネのような無法者がいるからだ。というわけである。
そこでカポネはネガティブキャンペーンに対抗するべく貧しい人々に食べ物を振る舞うことにした。
実はこれにはもうひとつの説が。
その説とはカポネは友人であるダン・セリテラに無料給食をするのて支援して欲しいと頼まれ、自分の名前を出さないことを条件に支援したというもの。
どちらにせよ新聞は無料給食を大きく報じ、カポネは英雄として祭り上げられた。
マフィアグッズ専門店
ちなみに無料給食の運営には1日100ドルの経費がかかったと言われています
しかし食料のほとんどは〝カポネのお願い〟に応じた食料品店が用意したものだったので、カポネの懐は痛みまなかった。
その証拠に1932年5月、カポネの部下だったダニエル・セリテラとハリー・ホッホシュタインという男は食料品店に対する恐喝の容疑で2000ドルの罰金を科されている。
無料給食の効果
善意にしろ思惑があったにしろカポネはこの無料給食が脱税裁判でプラスに働くことを祈っていた。
裁判中も「無罪ならまた皆に無料で食事を提供するつもりだ」と発言。
刑務所に入ってからも「ここから出られたら無料給食を再開するよ」と声明を出していた。
だが残念な事に景気が回復してしまうと無料給食は誰の心にも響かなかず、カポネはすっかり忘れ去れてしまった。