メキシコマフィアの慈善活動!? マフィアとボランティアの歴史
メキシコマフィアの慈善活動!?
メキシコの麻薬王ホアキン ・”エルチャポ”・グズマンの娘 アレハンドリナはコロナウィルスで困っている人々に生活必需品をプレゼントした。
アレハンドリナグスマン財団の従業員はエルチャポをイメージしたフェイスマスクを身に着け、メキシコのグアダラハラでプレゼントを箱詰めしました。
マフィアによる慈善活動の歴史
マフィアによる慈善活動の歴史は古く、アルカポネは大恐慌時代に食糧配給所を設立し、1日3食を無料で提供した。
コロンビアのパブロエスコバルも1980年代にサッカーチームや住宅プロジェクトへの寄付を行ってきました。
日本人も深くご存知のように犯罪組織はイメージアップの為、もしくは罪滅ぼしの為にしばしば慈善活動に従事する傾向があります。
カポネのようにイメージアップを狙ったものならよいのですが、後から見返りが発生するものだと恐ろしいですね。
現在のメキシコとエルチャポの娘
現在メキシコでは、コロナによって約700人が亡くなり、経済的にも打撃を受けています。
財団が配布している以外にも、メキシコカルテルは各々、食料、食用油、砂糖、マスク、消毒液、トイレットペーパー、シャンプーなどを人々に配る活動を行っている。
SNSの投稿によるとカルテルのメンバーは銃器を所持し、軍事服や防護服を着て配布活動に当たっているそう。
段ボールによっては「お友達から、コロナ緊急サポート」というメッセージを印刷してあったり、犯罪組織のリーダーの名前が書かれていたりしている。
エルチャポは2019年にニューヨークの連邦裁判所で有罪判決を受け、コロラドの高セキュリティ刑務所で終身刑に服しています。
この活動はエルチャポになんらかの利益をもたらすのか。。?と思われましたが、メキシコ大統領はカルテルを非難し、「数十年にわたって国とその国民を苦しめた罪はこの程度のプレゼントでは消せない」と発言。
さらに大統領はメディアに向け「彼らがプレゼントを配布していると報道してほしくない」と述べた。
「いや、彼らが解雇し、家族や自分自身、これらの活動に関与していて、今私に耳を傾けている、または私を見ている人たちについて考えた方がいい」
2019年のメキシコカルテルによる殺人事件の件数が過去最高の34,582件だった事を考えると大統領の発言も納得である。
メキシコに平和が訪れる日は来るのでしょうか。。