7月のマフィアニュース

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ヨーロッパの麻薬王

2020年12月、麻薬をヨーロッパ中に売りさばいた罪でイギリスの元運送会社経営者、トーマス・ミーハーが逮捕された。

彼は14年8ヶ月の懲役と63万ポンドの支払いを言い渡されている。

イギリスの国家犯罪捜査局は暗号化されたグローバル通信サービスEncroChatの取り締まりの一環として入手した証拠から、彼がヨーロッパにまたがる輸送ネットワークを運営し、薬物をイギリス(英国)とアイルランドに運んできると突き止めた。

メッセージの中で彼は「20年以上組織犯罪に携わってきた」と述べていた。

トーマスは、ヨーロッパ最大の犯罪グループから信頼され、麻薬や資金を移動させる役割を引き受けてきた。

NCAの資産凍結責任者はこう述べている。

「没収命令により、彼が稼いだお金は、組織犯罪から国民を守るためのさらなる努力のための資金として、公共の財布に戻されることが保証されます」

実はトーマスは、2019年10月に39人のベトナム人移民が事故死した事件がきっかけで、NCAに目をつけられるようになっていた。

39人が乗ってきたトラクターユニットは、一時期トーマスが所有していたもので、売却後も妻の名義で登録されていたのだ。

彼はエセックス警察から取り調べを受けたが、それ以上の処分を受けることなく釈放された。

しかしNCAの財務調査により、彼と妻が税法上の最低賃金以下であるにもかかわらず、豪華な生活を送っていたことが明らかになった。

NCAは、7カ月にわたる監視活動の中で、トーマスがオランダから英国およびアイルランドへのコカインの密輸を組織するために、北西部のホテルや公共スペースで犯罪仲間と会合する様子を観察した。

またトーマスは薬物だけでなく、多額の現金の移動も手伝い、手数料を徴収していたようだ。

その後、NCA職員は、マハーが出国を計画しているという情報を入手した後、2020年6月13日にウォリントンの自宅でマハーを逮捕した。

彼は麻薬輸入とマネーロンダリングの罪を認めた後、2020年12月にリバプール・クラウン・コートで判決を受けた。

バイカーの抗争

ニューメキシコ州レッドリバーで開催されたメモリアルデー恒例のバイク集会で、バンディドスとウォータードッグスというバイククラブのメンバーが争った。

その結果バイカー3人が死亡し、5人が負傷した。

何万人もの一般のバイク愛好家がメモリアルデーを楽しむ楽しい週末になるはずだったのが、午後5時頃にバンディドスとウォータードッグスほバイカーが衝突し、流血騒動となった。

両クラブのメンバーはレッドリバーの賑やかな通りで銃撃戦を繰り広げた。

傍観者はパニックで逃げ惑い、あちこちで悲鳴が上がったという。

州警察のティム・ジョンソン長官は、こう語る。

「ギャングとギャングがぶつかり合ったのさ」

騒動が収まった後、8人のバイカーが路上で血を流して倒れていた。

その8人のうち、3人が死んでおり、2人はバンディドスのメンバーで、1人はウォータードッグスのメンバーだった。

一方、負傷者は車で病院に運ばれ、そこでも予防措置がとられた。

ホーリークロス病院は、さらなる暴力を防ぐため、地元警察が警備に当たり、入り口を封鎖したのだ。

結果的には、3人のバイカーだけが起訴された。

内訳は、ニューメキシコのウォータードッグスのメンバーである30歳のジェイコブ・カスティーヨ、殺人罪。

テキサス州出身のバンディドス支部長である39歳のマシュー・ジャクソン、銃器の不法携帯。

同じくテキサス州出身でバンディドスのメンバーである41歳のクリストファー・ガルシア、コカイン所持。

ちなみにバンディドスは、過去にも銃撃戦に巻き込まれることで知られている。

過去2ヶ月間にテキサスとオクラホマで少なくとも3件の銃撃戦に加わっていたようだ。

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