5月のマフィアニュース
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ブラジルのゴッドファーザー
近年ブラジルでは組織犯罪が増加しているのだという。
特に貧しい地域では、ギャングが幅を利かせており、地外法権のような状態になっている。
そんな暗黒街で最も恐れられているボスがレオナルド・コスタ・アラウホである。
「レオ 41」の愛称で呼ばれる彼は、ブラジル北部のパラ州でギャングを率いていた。
当局は、2021年以来発生した40件以上の警察官の殺害事件に彼が関与していると主張している。
彼は 2019 年から指名手配されており、麻薬密売、恐喝、誘拐、窃盗に関わった疑いがかけられていた。
そんなレオナルドを逮捕しようと、警察は80 人以上の警察官と 5 台の装甲車、 2 台のヘリコプターをスラム街のファベーラに派遣。
13人が死亡する激しい戦闘の末、レオナルドを射殺することに成功した。
今後ブラジルの暗黒街がどうなるかは誰にもわからない。
麻薬カルテルのリーダー
麻薬カルテルの元リーダーの弟、リー・ロイ・ビラレアルが懲役15年を言い渡された。
彼は2019年7月に5キログラム以上のコカインを流通させるために共謀した罪で有罪判決を受けていた。
今回はそれに加えて、メキシコとパナマから150~450キログラムのコカインを輸入し、テキサス、ジョージア、イリノイ、インディアナの都市を含む全米に拠点を置く多数のコカイン販売業者に流通させた罪で逮捕されることとなった。
ちなみに彼の兄であるマイケル・ビラレアルは2013年3月に敵対するガルフカルテルのメンバーによって殺害されている。
イギリスにもゴッドファーザー
大規模な国際麻薬密売計画を指揮した疑いで、イギリスのギャングのボス、マイケル・ポール・ムーガン、34歳が懲役20年の判決を受けた。
2013年10 月、イギリス警察はオランダ国家犯罪捜査隊と協力して、麻薬取引の情報を掴み張り込んだ。
そして現れた面々を逮捕した。
すると取り調べの結果、3つのことが判明した。
まず、アルゼンチン産の肉にコカインを隠してイギリスに輸入していたこと。
次に港の役人に賄賂を渡していたこと。
そして、指名手配中のギャング、マイケルが黒幕だということ。
そのから8年後の2021年、ドバイ警察はようやく彼の住まいを突き止め逮捕。
2023年になりようやくイギリス政府に引き渡した。
逮捕されたマイケルは偽の身分証やパスポートを持っており、そこには数回イギリスに戻ったことが示されていた。