ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期 レビュー&解説

ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期 レビュー&解説

ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期 レビュー

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今回はゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期のレビューをお届けしていきます。

ゴッドファーザー 最終章 マイケル・コルレオーネの最期のレビュー解説

ゴッドファーザーpart3と最終章の違い

コッポラ監督が「作品に新しいオープニングとエンディングを加え、シーン編集、シーンの順序変更、音楽の変更を行う。」と語った通りの変更が行われている。

とは言え大きな変更はオープニングとエンディングくらい。

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元々part3が嫌いな人が見て、好きになるという程の変更はありません。

ただ物語が理解しやすく、テンポが良くなったのは確か。

細かなトリミングで娘ソフィアの演技も改善されている。

大きく変わったオープニング

一番大きな変更が行われたのがオープニングシーン。

中盤にあったマイケルとギルティ大司教との階段シーンから物語がスタートし、そのままパーティーシーンへと移行する。

マイケルが肘をついて相手のお願いを聞くオープニングは明らかにpart1のオープニングを意識してのもの。

ヴィトコルレオーネ

これによってマイケルがあの時のヴィトと同等、それ以上の地位にいる事がはっきりと示されている事も素晴らしい。

そのままパーティーシーンへ移行するので、よりpart1のオマージュ(ケーキを切る隠喩やダンスシーンなど)が活きているのではと思います。

本来その間にあったフラッシュバックでの回想やキャラの顔見せが省かれているのでテンポも良い!

むしろ顔見せを省いた事で、よりインパクトのある登場になっています。

特にケイの登場は過去の写真を見ているカットでの方が好き。

加えて、手紙のシーンもほとんどカットされているので、序盤から女々しいマイケルを見せない作りなのも上手いなと思いました。

ここで弱ったマイケルを見せないことで、中盤の倒れるシーンがより活きています。

エンディングの変更でよりマイケルの死が浮き彫りに

エンディングは従来のものと大きな相違はありませんが、マイケルがサングラスをかけた所でブラックアウトし、倒れるシーンは削除されている。

〝マイケルコルレオーネの最期〟と題したのに肝心の死亡シーンがカット!? と思われるかもしれませんが、「マイケルが本当に死んだのは命が尽きた時ではなくメアリーが死んだとき」というのをより主張する為の変更なのではと思います。

ケイとアポロニア

ラスト直前のダンスシーンもアポロニアとケイが削除されています。

これは大きく賛否が別れましたね。。

元のバージョンも走馬灯の様で良かったし、新バージョンはメアリーとマイケルにスポットが当たっていて的確な気もします。

ただ個人的にゴッドファーザーシリーズに回想シーンがある事自体に違和感を感じたり。。

コッポラ監督とパラマウント

コッポラ監督

最終章(コーダ)マイケルコルレオーネの最期というタイトルは、元々監督が予定していたもの。

当時監督は、「part2でマイケルのストーリーは終わっているから」と主張したものの、パラマウントが頑なに譲らずpart3と銘打ったという事情がありました。

なので収録されている監督のコメントで「パラマウントの好意で編集できた」と言っているのは中々に嫌みな気も。

※詳しい監督とパラマウントのいざこざやpart3製作の裏側はゴッドファーザートリビアからご覧ください。

まとめ

何やかんやとレビューしてきましたが、個人的にはかなり好きでした。

「全くの別物になった!」とは言えないものの、かなり良くなっていると思います。

Blu-rayの価格も安いので、買う価値は十分あるのではないでしょうか!

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