マフィア映画フェイクとその史実を紹介
映画 「フェイク」を紹介!
こんにちは!今回は 映画「フェイク」を史実を交えて紹介していきます!
では、さっそく!
基本情報
監督 マイク・ニューエル
主演 アル・パチーノ
ジョニー・デップ
あらすじ
ノンフィクション小説を原作に、ボナンノファミリーに潜入した捜査官 ドニー・ブラスコことジョー・ピストーネの活躍を描く。
やがてドニーと、冴えないマフィア レフティの間には友情が芽生え始める。。
~紹介~
本作のアル・パチーノは、「ゴッドファーザー」や「スカーフェイス」とは真逆の冴えないマフィアを演じています。
あまり知られていませんが、当初はパチーノがドニーを演じる予定でした。
そうなっていたら、全然違う作品になっていたでしょうね!
また、ノンフィクション小説が原作の「フェイク」ですが、原作との相違点が多々あります。
一番の違いは、レフティとの間に友情が生まれないという事です。
原作では、ソニー・ブラックとの間に友情が芽生えます。
ソニー・ブラックは、男気溢れるリーダーで、多くのマフィアからも尊敬を集めました。
ピストーネは、ソニー・ブラックについて「ソニーはいい加減な人間ではなかった。 地位を利用して理不尽な行動をとったりする事もなかった」
と語っております。
~以下ネタバレあり~
史実では、レフティは逮捕され処刑を免れました。
実際に処刑されたのは、ソニー・ブラック。
筋を通す男だったソニーは、殺されるとわかった上で〝呼び出し〟に応じました。
呼び出された場所に向かう際、仲間に忠告されたソニーは、「生きている事よりもマフィアでいる事が大切なんだ」と語ったとか。
また、撃たれる直前には、「早くやれよ」と言ったと言われている。
ソニーのマフィアの見本の様な、生きざまは現在も語り草となっています。
ちなみに、映画のラストでレフティが装飾品をタンスにしまいますが、あれもソニー・ブラックのエピソード。
他のマフィア作品との共通点
本作で描かれる〝ソニーレッド殺害〟には、モントリオールのマフィアのボス ヴィト・リズートが加担していた。
その話は「バッドブラッド 憎しみのマフィア」の一話に繋がっています。
※バッドブラッドは、リズートファミリーの抗争を描いたドラマ
また、「フェイク」に登場するサント・トラフィカンテJr.は、マイヤー・ランスキーのライバルでありました。
トラフィカンテの活躍は、書籍「マフィア帝国 ハバナの夜」で描かれています。
ランスキーとトラフィカンテはライバルですが、殺し合うような仲ではなく、ソニー・ブラックをトラフィカンテに紹介したのはマイヤー・ランスキー。
さらにピストーネは、潜入中に浴びるように酒を飲むフランク・シーランを目撃したと語っています。
フランク・シーランは「アイリッシュマン」でロバート・デ・ニーロが演じた人物。
ちなみにシーランは、ランスキーと会ったことがあると語っています。
映画自体も、泣ける名作なので是非ご覧ください!