マフィアで学ぶ!悟りの世界「前後裁断」

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マフィアで学ぶ悟りの世界。

マフィアグッズ専門店
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今回、紹介するのは「前後裁断」という禅語です

前後裁断とは

「前後裁断」は、道元禅師というお坊さんが残した言葉。

彼はその意味をこう述べています。

「木を切ると薪になる。薪を燃やせば灰になる。

では、木と灰は同じものなのか?そうではないだろう。

例え以前の形がどうであろうとも、未来にどうなるとしても、関係ないのだ」

つまり、過去のことも、未来のことも関係ない。

重要なのは現在、どんな存在なのかということを言っているのだ。

そして、この「前後裁断」を体現しているマフィアがいた…。

生まれ変わったマフィア

2023年2月2日、国際刑事警察機構(ICPO)とイタリア警察は、63歳のピザ職人、パオロ・ディミトリオを逮捕した。

彼は3年前からフランス南東部のサンテティエンヌ市でイタリア料理店を経営しており、地元の住民から慕われていた。

しかし、その正体はイタリアのカラブリア州を拠点にするマフィア組織「ンドランゲタ」の元殺し屋、エドガルド・グレコ。

インターポールによると、グレコは1991年に2件の殺人事件で有罪判決を受けている。

その内容は、1991年1月5日にステファノ・バルトロメオとジュゼッペの兄弟をカラブリアの魚屋で、金属棒で撲殺したというものだ。

また、フランスの新聞「ル・モンド」によると、3年後、グレコは被害者の遺骨を掘り起こし、酸で溶かして殺人を隠蔽したと報じられている。

どうやらこの殺人事件は、1990年代初頭にイタリアで激化したピノ・セナ一家とパーナ・プランノ一家の抗争の一部だったようだ。

そして2006年、逮捕状が出されるとグレコは姿を消した。

彼はそのまま欠席裁判にかけられ有罪判決を受け、終身刑を宣告された。

事件が発覚するまで

イタリアで終身刑を受けたまま、何年もフランスで静かに暮らしていたグレコ。

2021年7月、フランスの新聞『Le Progres』が掲載した記事では、グレコがインタビューに登場し、「100%新鮮で手作りなんだぜ」と料理を自慢げに語っている。

現地の新聞記事

そのおどろくべきことに、グレコはカラブリア地方の名物料理を披露し、カラブリア人の祖母のことや、自分のレストランは現地の雰囲気を再現しているとにこやかに語っている。

しかし、この記事に掲載された写真に警察官が気が付き、結局グレコは逮捕されしまった。

巷では面白おかしく報じられているこの事件だが、「マフィアがピザ職人に転職するなんて」と一笑に付してしまっていいのだろうか。

彼は元マフィアであるし、最後は逮捕されてしまった。

しかし一時は、確かにピザ屋であった。

それも、食材と調理法にこだわりを持つ一流の。

これこそ、「前後裁断」。

過去にも未来にもとらわれない生き方と言えるだろう。

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