映画に使われた銃のレプリカ

映画に使われた銃のレプリカ

マフィア映画のマシンガン

今回はちょっと箸休め企画。

さまざまな映画に登場した小道具の銃を紹介していきます。

マフィアグッズ専門店
マフィアグッズ専門店

刺激が足りない方はYouTubeの方も見てね。

「ザ・ソプラノズ」空砲ピストル

ザ・ソプラノズのシーズン2の最終エピソードで、サルヴァトーレ・”ビッグ・プッシー”・ボンペンシエロ(ヴィンセント・パストーレ)は、ボスのトニー・ソプラノ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)、マフィア仲間の “ポーリー・ウォールナッツ”・グアルティエリ(トニー・シリコ)、シルヴィオ・ダンテ(スティーヴン・ヴァン・ザント)とともに、”ヨットの試運転 “のために海へ出る。

そこでプッシーが盗聴器をつけていると明らかとなり、彼は射殺されてしまう。

これは、そのシーンでシルヴィオ・ダンテ役で使用したスミス&ウェッソン5946モデル空砲ピストルである。

空砲はしばしば本物の銃から発射されるが、通常は安全のために改造される。この小道具のピストルは、撮影現場で誤って実弾が使われることがないよう、永久的な改造が施されているのだ。銃身には栓がされ、弾丸を発射できないようになっており、テイクダウン・レバーは銃身を交換できないように溶接されている。

ちなみにこの銃は空砲しか撃てないが、州法や連邦法に関しては他の銃と同様に扱われる。

こうした小道具銃の安全対策は極めて重要である、撮影現場での事故が起こり時には死に至ることもあるからだ。

最近では、2021年、映画『ラスト』のリハーサル中、アレック・ボールドウィンが小道具のリボルバーを実弾と間違えて発砲。撮影監督のハリナ・ハッチンスが死亡し、監督のジョエル・ソウザが負傷した。

「ゴッドファーザー:パートII」リボルバー

1910年代から20年代にかけてのヴィトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)の台頭を描くPart II。

ヴィトーはブラックハンドのドン・ファヌッチに悩まされていた。ファヌッチがヴィトーとの妥協を拒むと、未来のゴッドファーザーはより永続的な解決策を見つける。ヴィトーは祭りの最中に屋上からゆすり屋をつけ回し、彼のアパートで待ち伏せし、間に合わせのタオルのサイレンサーに包んだリボルバーで彼を撃つ(火がつく)。彼は逃げる間、証拠を隠滅するために銃を粉々に砕く。

これらのシーンで、デ・ニーロはウェブリーMK VIプロップ・リボルバーを使っている。これは、本物のウェブリー・リボルバーの外観を模した黒いゴム製のキャストだが、可動部分はない。もちろん、硬いゴム製の銃は実銃よりはるかに軽い。

このプロップ・リボルバーは、大手プロップ・サプライヤーであるStembridge Gun Rentalsの在庫の一部だった。他の映画やテレビ番組でも、製作中にこれと同じ小道具が使われている。ステンブリッジによると、1989年の映画『インディ・ジョーンズと最後の聖戦』でハリソン・フォードが使用したのが最も有名だという。

「アンタッチャブル」トミーガン

1987年の映画『アンタッチャブル』では、主人公の一団がアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)の密輸を阻止するため、カナダ国境の橋に向かう。財務省捜査官のエリオット・ネス(ケビン・コスナー)とシカゴの警官ジミー・マローン(ショーン・コネリー)は、それぞれショットガンとトンプソンサブマシンガンを振りかざして馬に乗ってやってきて、マフィアはあっという間に退治されてしまう。この映画のほとんどのシーンがそうであるように、この出来事も銃と同様にフェイクである。

ショーン・コネリーはこのシーンで、日本で最も古い “モデルガン “メーカーであるモデルガン・コーポレーション製のプラスチックとゴムの小道具トミーガンを使用している。第二次世界大戦後の日本の厳しい銃規制法により、モデルガンは改造しても発砲能力がないため、映画の小道具に最適なのだ。モデルガン・コーポレーションは当初、(マテル社などの)輸入おもちゃの銃を、よりリアルに見えるように改造して販売していた。彼らはまた、内部ガスタンクやブローバック機能などの新しい機構を備えたエアソフト・レプリカも作った。

小道具のトミーガンを使う映画の多くは、非現実的な使い方をする。本物のトミーガンは重く、扱いにくい銃だ。強烈なマズル・クライム(銃口の上昇)があるため、発射中にコントロールし続けるには、両手でしっかりと握らなければならない。ハリウッドでよく描かれるように、ギャングは車の窓からぶら下がって片手で撃つことはできないし、ましてや疾走する馬の上で撃つことはできない。

あわせて読みたい

カテゴリ