ブラジルギャングの悪人狩り
悪人を狩るサイコパス ペドロ・ロドリゲス・フィーリョ
ペドロの生い立ち
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1954年、ブラジル、ミナス・ジェライス州、サンタ・リタ・ド・サプーカイにペドロは生まれた。
家庭では父親が常日頃暴力をふるっており、母親はペドロを妊娠している期間もDVを受けていたという。
そのせいでペドロはお腹の中にいる状態で頭部に怪我負ってしまったという。
そして、この怪我がペドロの人格に大きな影響を与えたといわれている。
やがて10代に成長したペドロは、たびたび暴力沙汰を起こすようになる。
そして14歳の時に、遂に一線を越えてしまった。
ある日、学校の警備員として働いていたペドロの父親が解雇されてしまう。
その原因は父が盗みを働いたとの疑いをかけられてしまったからである。
事の真相は不明だが、この時ペドロは強い怒りを覚えた。
「濡れ衣で解雇されるなんて、許せない」
そして学校を運営する最高責任者である、市長を狙った。
ペドロはショットガンで市長を射殺。
さらに濡れ衣を着せた父の同僚を殺害し、行方をくらました。
ギャングの道へ
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14歳にして2件の殺人を犯し、指名手配されたペドロ。
彼は逃亡先であるビジネスを生み出した。
それは麻薬の密売人狩り。
彼は「麻薬を売るヤツは悪人だから殺してもいい」という信念のもと、売人を次々と襲撃。
金を奪ったのである。
そして、どういうわけか地元の麻薬組織のリーダーの元妻と恋仲になった。
ただし幸せは長くは続かなかったようである。
まもなくペドロを敵視する麻薬組織は復讐に乗り出した。
そしてペドロ、、ではなく恋人を狙ったのである。
恋人の変わり果てた姿を見たペドロは大激怒。
「殺しをする奴は殺してもいい」と考え、本格的に麻薬組織に抗争を仕掛けていった。
その結果売人たちはペドロに闇討ちされ、次々と死亡。
あるものは拷問され、あるものは結婚式中に襲撃された。
「ちょっと待った!」
と結婚式場に乗り込んだペドロ。
彼はツカツカと新郎新婦のもとまで歩いていき、銃を取り出すと
新婦を射殺。
肝心の新郎はそのままにしておいた。そのほうが長く苦しみを味わうからである。
だが当然、結婚式に参列していたギャングたちが黙っていない。
彼らは拳銃を取り出し、激しい銃撃戦へと発展する。
そこでペドロは7人を射殺、16人の重傷を負わせた。
復讐の鬼
ペドロが19歳になった1973年のこと。
ペドロは驚愕のニュースを耳にする。
なんと父親がナタで母親をめった刺しにしてし逮捕されたのだという。
これに怒りを覚えたペドロはすぐに父親が収監されている刑務所へと向かった。
そして面会中にナイフを取り出すと、母親と同じようにめった刺しにしてしまった。
この時ペドロは母親が刺されたよりも一度多い回数、22回父親を刺している。
これにはペドロなりのこだわりがあったのではないだろうか。
それからペドロは、父親の胸を大きく切り開き、心臓を取り出すとかぶりついたという。
この事件で逮捕されたペドロは裁判にかけられることに。
そこで70件の殺人が立証され、懲役128年が言い渡された。
そして刑務所へ収監されることになるのだが、そこでも事件を起こす。
移送車でのこと。
ペドロの向かいの席に、一人の男が座った。
彼は女性を暴行した罪で、同じ刑務所に収監されるところであった。
ペドロはふらりと立ち上がると、男にとびかかった。
そして手錠をされているにもかかわらず、殴り殺してしまった。
ペドロは「女性を襲うやつは死んでも当然だ」と考えたのである。
刑務所での世直し
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ペドロが収監されると、刑務所の治安は改善された。
ただし、殺人件数は跳ね上がった。
というのも、ペドロは悪事を働く受刑者や看守を次々と殺害していったのである。
その数は少なくとも47人と言われている。
受刑者たちはペドロを倒すために徒党を組んで襲い掛かったが、敵わなかったようだ。
ある時ペドロは襲ってきた5人を返り討ちにし、3人を殺害している。
言うまでもないが、襲ってくる奴は殺されて当然だったのである。
そしてこれも当然の成り行きであるが、殺人を重ねるごとにペドロの懲役年数は加算されていき、ついに400年に達してしまった。
これでペドロは一生刑務所暮らし、、と思うだろうがそうはならなかった。
実はブラジルには30年以上の懲役を禁止する法律があるのである。
そのため2007年にペドロは釈放された。
しかし、すぐに強姦魔への脅迫で逮捕され刑務所へ逆戻り、2018年に再び釈放されている。
インフルエンサーへ
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自由の身となったペドロは足を洗うことに。
その代わり悪人たちを狩ってきた武勇伝をネタに、YouTubeチャンネルを始めた。
このチャンネルでは現在進行形の事件への批評や、裏社会のトリビアを語り人気を集めた。
だが、そう都合よく足を洗えるほど裏社会は甘くなかったようだ。
2023年、ペドロが自宅へ戻り玄関のかぎを開けていたところ、背後でバンが急停車した。
降りてきたのは映画「ダークナイト」に登場するジョーカーの被り物をした一団。
彼らは拳銃を取り出すと一斉に発砲。
ペドロが倒れると近づき、ナタで頭部を切断してしまった。
現在も犯人の身元は分かっていないが、ギャングや犯罪者の復讐という線が濃厚である。
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