マフィアとギャングの違い
マフィアとギャングの違いとは?
今回は「よくある質問シリーズ第2弾」としまして、皆さんの素朴な疑問に答えていきたいと思います。
本日のテーマはギャングとマフィアの違いについて
皆さんがなんとなく認知しているように、マフィアといえばこんな感じ。
ギャングと言えばこんな感じ。
では、雰囲気だけでなく、具体的にマフィアとギャングにはどんな違いがあるのかを深堀していきましょう。
ギャングとは?
まず始めに、ギャングは「集団・群れ」の意味を持つ単語である。
もちろん現在は犯罪者の集まりを「ギャング」と言い表すが、正しくは「ギャングスター」なのだ。
「ギャングスタ―」という単語の登場が初めて確認されたのは、1896年4月10日付けの新聞だった。
この日、コロンバス・イブニング・ディスパッチ紙は、シカゴの市議会選挙でライバル候補者同士に雇われたチンピラ達がひと悶着起こした事件について報じている。
初めて「ギャングスター」という言葉が使用された、歴史的な1文はこうだ。
「ギャングスタ―は投票箱に色々な細工をする。
だがいずれは投票箱が逆襲をするだろう。ギャングスタ―を側溝に蹴り落すことで。」
印字された書物に初めて姿を見せたギャングスタ―ははっきりと犯罪者として描かれている。
そして「ギャングスター」は単なる悪党より、格上の存在を表す言葉として広く定着していった。
マフィアとは?+マフィアの語源
マフィアとは、イタリアのシチリアに起源を持つ犯罪組織のこと。
つまり「マフィア」はシチリアの犯罪組織、アメリカのシチリア系犯罪組織、とそのメンバーをさす言葉なのである。
ちなみに、マフィア達は自分たちの組織を「コーザノストラ(我々のものという意味)」と呼ぶこともある。
マフィアの語源には諸説あり、
〝maffa〟魔女という意味の言葉から。
〝マフィオーソ〟美しく勇敢な者、もしくは物という意味から。
アラビア語で〝空威張りする人〟という意味の言葉。
アラビア語の〝mu〟(健康、勇気、力)と〝afa〟(保護)を合わせた造語。
1282年に起こったシチリアの晩鐘事件(フランス兵が女性に暴力を振るい殺害した事をきっかけにシチリアで暴動が起こった)の際に叫ばれた「Morte alla Francia Italia anela(全てのフランス人に死を、これはイタリアの叫び)」と言うフレーズの各単語の頭文字を並べると「mafia」となり、これが由来。
などなどという説が一般的。
現在、マフィアは犯罪組織全般を指す言葉として使われていますが、元はポジティブな意味の言葉なのかもしれない。
マフィアとギャングの違い 結論
前述したようにマフィアはシチリア系の組織。
その他の黒人やアイルランド系、ユダヤ系の犯罪組織は「ギャング」。
近年は〝チャイニーズマフィア〟〝砂マフィア〟など、ありとあらゆる組織に「マフィア」とつけていたりしますが、彼らはマフィアには分類しません。というのが結論です。
補足
しかし、特例的にシチリア系以外のマフィアが存在します。
例えばナポリ出身のアル・カポネ、ユダヤ系のマイヤー・ランスキーなど。
彼らはマフィアのボスたちが会議の結果仲間であると認めたメンバーなので、例外的に「マフィア」と呼んでも良いのではと思います。