ボードウォークエンパイアのモデル イーノックジョンソンの史実4
ボードウォークエンパイアを徹底解説part4
こんにちは!
引き続きpart4。いよいよ物語も終盤です!
ナッキーの裁判
裁判を妨害しようとした弁護士が資格を剥奪される騒ぎもあったが、裁判の準備は着々と進んだ。
ナッキーはまだ、自信満々だった。
妙だと思ったFBIが調べると、陪審員は買収されていた。
このままでは裁判に負けると悟ったFBIは、逮捕した違法賭博業者達に「ナッキーの事を話さないと、刑期を追加する」と脅迫。
この効果は絶大で、何人かが寝返った。
次にFBIは、買収されそうになったという陪審員を見つけて話を聞いた。
それにより、買収を持ちかけたのは、ナッキーの弟で保安官のアルフの部下だと判明した。
決戦
1941年、ナッキーの裁判が遂に開始。
裁判当日、ナッキーはFBI支局の回りに部下を配置。証人がやって来ると、すかさずナッキーの手下が「家に帰れ」と命令した。
しかし、逮捕されていた違法賭博業者達の証言が決め手となり、ナッキーは有罪判決を受けてしまう。
1941年、脱税の罪でナッキーには懲役10年がかせられた。
しかし、ナッキーは冷静に判決を受け止め動揺を見せず、法廷を後にした。
ルイスバーグ刑務所への収監の前日、ナッキーは急に再婚し世間を驚かせる。
相手はフローレンスという女優で、結婚パーティーは盛大に行われた。
ナッキーは、刑務所から仲間へのメッセンジャーとして彼女を利用するために結婚したのだった。
その後のナッキー
4年後、シャバに戻ったナッキーに政府は未納分の税金を納めるよう促す。
対してナッキーは、自らは生活困窮者で金はないと申し出た。
その後のナッキーは、政治の世界とも暗黒街とも距離を置くように。
平穏な暮らしを送り、時々、政治家達にアドバイスを求められたりしたが、再び権力を握ろうとはしなかった。
仕事は営業マンとワイナリーの経営に専念し、違法な事には一切関与しなかったそうです。
しかし、ファッションセンスは健在で、公の場に出るときは襟に赤いカーネーションを差し注目を集めた。
やがて老人ホームに入り、そこでも楽しく過ごしたナッキーは、1968年に85歳で亡くなった。
ドラマとの違い
ドラマでは次々と殺害を命じるナッキーですが、史実ではナッキーが人を殺したり、殺すように命令したという証拠は見つかっていません。
真相は闇の中ですが、ドラマ「ボードウォークエンパイア」のように、たくさん人を殺した訳ではなかったようです。
もう1つ、ドラマとの大きな違いはナッキーの出自。
実際のナッキーは、保安官の家庭に産まれましたが、ドラマは漁師の家庭に産まれ、ナッキーが成り上がる様子が描かれています。
この改変は、ドラマ後半でかなり効いてますよね!
この辺りにスコセッシ監督が本当に描きたかったテーマが詰まっているように思われます。
ナッキーの物語は終わりましたが、明日は引き続きモデルとなっと人物達を紹介していきます。
ジミーのその後や実際のイーライ、マーガレットのモデルとは!?