マフィアを怒らせた末路
飲酒運転の末、子供をひき殺した男。
理不尽なことに彼は遺族を罵り、無罪判決を得る。
そこで、報復のためにマフィアが立ち上がった。。
1980 年 3 月 18 日、ニューヨーク・ハワードビーチ。
12歳の少年フランクは興奮した様子で、母のビクトリアに報告していた。
「アメフトの選手に選ばれたんだよ!すごいでしょ」
これに母ビクトリアも喜び頭をなでてあげる。
するとフランクのテンションはさらにあがり、友達にも教えようと自転車で通りへと漕ぎだしていった。。
その時、、、猛スピードで走る車がフランクをはね飛ばす。
しかも、車は停車せず60メートルもフランクを引きずり続けた。
そのせいで道路には真っ赤なラインが引かれていたという。
この車に乗っていたのは、近所に住む男、ジョン・ファヴァーラ。
彼はひどく酔っており、子どもをはねたことにすら気が付かなかったようだ。
しかも、ファヴァーラは車を止めると、フランクの遺体にこう怒鳴りつけた。
「ふざけるなよ、邪魔くさいガキめ!」
また警察が到着した際には、こう証言している。
「男の子が飛び出してきたんだ!俺は被害者さ!」
結局、警察はフランクが道路に飛び出したとして、ファヴァーラを重罪には問わなかった。
その夜、ファヴァーラは大音量で音楽をかけ、どんちゃん騒ぎを始めた。
放免祝いのつもりだったのかもしれない。
騒音は、被害者の家にまで届いていた。
母ビクトリアは楽しげな様子に激怒し、バットを片手にファヴァーラの家へと向かう。
すると、家の前には赤く染まった車が、そのまま停められているではないか。
彼女は怒りに我を忘れ、車をバットで叩き始めた。
するとファヴァーラが飛び出してきて、彼女に怒鳴る。
「何してくれてんだ!車は弁償してもらうぞ!」
両者はにらみ合い、一触即発の状態。
その時、被害者の父親が駆け寄ってきて、場を収めようとした。
「お騒がせしてすみません。
こいつはまだ、パニック状態なんです」
すると、これに気を良くしたファヴァーラはにやにやと笑い、こう言い放ったという。
「さっさと連れて帰れ!請求書は後で送るぞ」
しかし、これは自殺行為に等しかった。
なぜなら夫の職業はマフィア。
しかもニューヨークいちの武闘派組織を率いるボス、ジョン・ゴッティだったのだ。
ゴッティは妻を旅行に行かせると、さっそく報復に取り掛かった。
ゴッティは部下にファヴァーラを拉致するように指示。
彼はタオルで口をふさがれ、人気のない隠れ家に連行された。
そこでファヴァーラが目にしたのは、鬼の形相のゴッティ。
彼は「息子の敵を討たせてもらうぞ」といい、あるものを構えた。
それは、、、チェーンソー
ファヴァーラは何が起こるか察して泣きわめく。
「許してください、事故だったんです!」
しかし、ゴッティは聞く耳を持たなかった。。。
ファヴァーラは生きたままバ〇バラにされたうえ、酸で溶かされてしまった。
彼はこの世から永久に姿を消したのだ。
この事件は関係者が一部始終を告白したものの、遺体が見つからなかったことから未解決事件となっている。
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