アル・カポネのミステリー
アル・カポネのミステリー
禁酒法時代にシカゴを支配したマフィア、アル・カポネ。
彼が水上酒場を経営していたという噂は知っているだろうか?
今回は、その噂の真偽についてお届けしていく。
発見された船
2023年、水中写真家で作家のクリス・ロクスバーグがシャルルボア湖に沈んでいる難破船を発見した。
その難破船とは、1932年にミシガン州トラバースシティで沈没した「ケウカ号」である。
1889年に建造され、ケウカ号に改名される前はA・スチュワート号と命名されていた。
全長は200フィート、高さは2階建て以上である。
1929年、この船は「水の上のダンスホール」としてグランドオープンしたが、実際は禁酒法時代に酒を提供するために使われていた。
そしてそのオーナーがアル・カポネと言われている。
1929年から1932年まで、カポネの手下が酒を売るのを監督していたとされ、人々は入場料として1.5ドルを支払っていたそうだ。
当時のシャルルボア湖畔の人々は、カポネをよく見かけたと言う。
その事からカポネはミシガン州に数軒の隠れ家を持っていたとも言われている。
もしかするとアル・カポネも水上酒場を楽しんだのかもしれない。
水上酒場の最期
当時、水上酒場は、喉の渇きを癒す場所として人気があった。
しかし、酒場と船そのものの運命は、決して良いものではなかった。
1931年の元旦、酔っ払った常連客と支配人のエド・レイサムとの間で起きたいさかいが勃発。
常連客がレイサムを射殺してしまった。
その時、キリスト教団体が、この地域の悪しき影響を排除するために、もぐり酒場を閉鎖するようすぐに抗議をした。
そして、地元警察のJH・ギャラガー警部は、この酒場を閉鎖することにした。
と、その矢先、ケウカ号は沈没した。
どうして?
その明確な理由は誰もしらない。
船はそこに
船は今、約15メートルの水面下に横たわっている。
本当にカポネの酒場だったのかどうかは議論の余地がある。
しかし、そう信じた方がロマンチックではないだろうか。