レイ・リオッタさん死去
スコセッシ監督がコメント
レイ・リオッタさん死去
5月26日、俳優のレイ・リオッタさんが死去した。
リオッタさんは映画「グッドフェローズ」など数々の作品に出演した名俳優。
5月末に公開予定の映画『デンジャラス・ウォーターズ』の撮影中、ドミニカ共和国で眠るように息を引き取ったという。67歳だった。
今のところ事件性はないようだ。
スコセッシ監督のコメント
映画「グッドフェローズ」でコンビを組んだマーティン・スコセッシ監督は、ガーディアン紙のコラムで、このように述べた。
「ヘンリー役には稀な資質が必要だった。
彼は危険な男でなければならない。
それでいて弱さも見せなければならないからだ。
我々が扱う世界の中で、彼は無垢に近い存在でなければならず、常にそこにいてすべてを目撃し、一緒に行動する男でなければならなかった。
そして言うまでもないことだが、その世界から抜け出してきたかのような外見と振る舞いが必要だったんだ。
だから俳優には大胆不敵さが必要なんだ。
私の母や父も含め、多くのメンバーは何年も前から知り合いで、一緒に仕事をしてきた。
そこに新人のレイ・リオッタが入ってきた。
彼は新人だが一歩も譲らなかった。
まるで何年も一緒に仕事をしてきたような気分だったよ。
彼とまた一緒に仕事をする計画がたくさんあったんだ。
けれど、そのタイミングやプロジェクトがうまくいかなかった。
今はそのことを後悔している 。
もう一度彼と仕事がしたかった。
離婚弁護士役のレイを見たとき、彼は本当に怖い役で、だからこそ面白いのだが、出会った頃の若くて元気な俳優とは全く違う彼の存在の重さを探るために、人生のこの時期にもう一度一緒に仕事をしたいと感じたのを覚えている。
私も、もう一度だけ彼に会う機会があれば、私たちが一緒にやった仕事が私にとってどれほど重要であるかを伝えたかった。
でも、もしかしたら彼はそれを知っていたかもしれない。そう願うよ。
来週はグッドフェローズ関連の記事を多めにお届けしていきます!