映画 カジノの裏側を解説 part2
引き続き、映画 「カジノ」の裏側のその後を解説していきます。
ローゼンタール爆殺未遂事件
ローゼンタール爆殺未遂事件については、映画「カジノ」やその現在で詳しく描写されていますが、事件は未解決のまま。
犯人候補の筆頭は、アンソニー・スピロトロ。
映画では、ジョー・ペシが演じた人物です。
スピロトロとローゼンタールの因縁は、皆さんがご存知の通りだが、スピロトロが爆殺未遂事件に関わった証拠は一切ない。
爆殺未遂事件の後、ジェリー・マギー(シャロンストーンが演じた、ローゼンタールの妻)は、薬物の過剰摂取で亡くなっている。
彼女の死亡についても〝マフィア犯行説〟と〝バイカー犯行説〟〝事故説〟が。
ジェリーは死ぬ間際、バイカーギャング達と付き合いがあり、ローゼンタールの爆殺未遂は、バイカーが仕組んだという説もあるが証拠はあがっていない。
そして2020年。新たな展開があった。
「History Channel」という本が出版され、著者は爆殺未遂事件の犯人はフランク・バリストリエリだと語った。
ミルウォーキーのマフィアのボス バリストリエリは、ローゼンタールの取り分などに不満を持っていたそうです。
バリストリエリの〝得意技〟は車を爆破する事。
スピロトロの右腕だったフランク・カロッタ(フランク・ヴィンセントか演じた)も、近年になって「カンザスシティーのマフィアがローゼンタールを情報提供者であると疑って殺そうとした」 と語っている。
この話を裏付けるように、ラスベガスジャーナルの記者のジェーン・アンモリソンは、「法執行機関の情報筋を通じて、一部のマフィアの疑念が正しかった事を確認した。
アンモリソンは言った。
「ローゼンタールは情報提供者でした。
さらに妻のジェリー・ローゼンタールもFBIとやりとりしていた」
「カジノ」の原作者ニコラス・ピレッジも近年、この説について口を開いた。
ちなみに、ピレッジはローゼンタールへのインタビューを元に映画の原作を書き上げています。
「情報提供者としてのフランク・ローゼンタールの人生はもっと昔からです。
恐らく、フランク・ローゼンタールは、彼が有能なオッズメーカーとして知られたシカゴの時代から情報提供者でした。マフィアの誰かがそれを知り、沈黙させようとしました」
加えてピレッジは、「中西部のどこかからのマフィア、クリーブランド、シカゴ、ミルウォーキー、カンザスシティがおそらく自動車爆弾でローゼンタールを殺そうとした」と語った。
まだ疑惑を裏付ける証拠があります。
また、ローゼンタールは他の仲間達と違い刑事責任を負うことがなかった。
これは、ローゼンタールが情報提供者だという証拠となるかもしれない。
事件の後、ローゼンタールは、ラスベガスを離れカリフォルニアへ。
次にフロリダに移り、亡くなるまで自分のウェブサイトでスポーツ賭博のアドバイスを行っていた。
ローゼンタールは本当に情報提供者なのか!?