バラキペーパーと第二の政府
ジョセフ・バラキの証言
映画にもなったことで有名なジョセフ・バラキ。
彼がマフィアについて告発した一部始終は「第二政府:コーザノストラの暴露」と題され今も保管されている。

この文書は、1972年の映画の原作となったピーター・マーズ著「バラキペーパー」の引用元にもっている。
話はややこしくなるが紆余曲折を経て、マーズが亡くなって以来この文書はフリー素材になった。
しかし政府が保管していて世間には出回らずにいた。

今回は世界中のマフィアファンが苦心してが集めた「第二政府:コーザノストラの暴露」を翻訳して皆さんにも少しだけお届けしていきます。

第二の政府
そもそも、私は地球上で最も貧しい家庭に産まれたと言わなければならない。
少年の頃、私はほとんど裸足で歩き回っていた。
クリスマスの時期でも何も貰えなかった。
私はサンタクロースを信じていて、毎年クリスマスにストッキングを干したが、プレゼントを見つけることはなかった。
クリスマスに私が得るのは、父から貰うウイスキー1杯だけだった。
勿論それは一杯でも効きすぎた。
ある夜、私が8歳くらいの時だ。
兄と私は夜中のの1時ごろに目を覚ました。
私たちを目覚めさせたのは、母と父の喧嘩。
家賃を巡っての喧嘩だった。
兄は私に着替えるように言った。
兄は私より3歳年上だったので、114丁目あたりのパークアベニューに連れて行ってくれた。
午前2時30分頃だったと思う。
どんなお店なのかは覚えていない。
フェアリーソープを2袋盗ったのは覚えている。
この頃、フェアリーソープは5セントだった。
私たちは石鹸を2つで5セントで販売した。
私たちが近所を訪ねると、ほとんどの人は顔見知りで石鹸を買ってくれた。
いくら稼いだかは覚えていないが、一ヶ月分の家賃を払うのに役立ったのは覚えている。
ここまでが冒頭の2ページと言ったところ。
全編は1000ページ以上あり翻訳は骨が折れるので、興味のある方はより読みやすい〝バラキペーパー〟を購入した方がいいかもしれません。

ちなみに私はAmazonでバラキペーパーを300円程で購入しました。
