マフィアとゲイバー
ストーリーウォール
1969年6月28日、ストーンウォールインのゲイクラブを摘発したニューヨーク市警に反抗しLGBTの人々が暴動を起こした。
暴動は2日間続き最後は警察が撤退した事で沈静化した。
このストーンウォール事件はLGBTの権利運動の歴史において最も重要の要素のひとつだという。
暴動といえばマフィアのボス ジョン・ゴッティが有罪判決を受けた際にも民衆により暴動が起こっている。
これはマフィアが裏で仕掛けたものだったが敢えなく制圧されている。
比べてみるとストーンウォールがいかに凄い戦いかわかるだろう。
しかし、よく知られたこのストーンウォールの戦いは都合よく解釈されたものでもあった。。
マフィアとストーンウォール
実はこのストーンウォールとマフィアには深い関わりがあった。
1960年代~70年代、ジェノヴェーゼファミリーのカポであるマシュー・“マティ・ザ・ホース”・イアニエッロはにニューヨーク市のゲイクラブを支配していた。
マフィアは一般的にメンバーの同性愛を認めていない。
とは言え隠れたゲイはいたり。。
しかしビジネスパートナーやお客の個性には慣用である。
マシューは多くのマフィアが嫌がるゲイバーにこそビジネスチャンスがあると見込み、事業に参入したのだった。
彼のゲイバービジネスが成功してからは、自身のクラブで曜日を限定してゲイナイトを開催するマフィアもいたとか。
そしてマシューの経営するゲイバーの一つがストーンウォールだった。
マフィアの経営
ゲイバーは供給より需要が勝っていると見抜いたマシューはあこぎな経営を始る。
クラブで出される酒は密造酒を不潔な水で割ったものに変更。
しかも高額な金を請求した。
さらにマシューは近隣住民と警察を納得させるために秘密の協定を結ぶ。
警察は決まった日付にバーを手入れし、見せしめに何人かのゲイを逮捕、勾留するのである。
こうしたマシューのやり方に反発した人たちの暴動がストーンウォールだったのである。
暴動は1969年6月28日に始まり29日に終息したものの、その後至るところで“反マフィア”を訴える活動家がビラを配るようになった。
ストーンウォール窓にも「マフィア反対」のビラが張られたという。
その後のゲイバー
マフィアによるゲイバー支配はその後も続いていった。
現在でもLBGTの人々の中にはマフィアが運営する店舗に抗議する者もいるとか。
一方マフィアもあまりこの歴史を語りたがらない。
マフィア達は売春ビジネスを嫌うようにゲイバービジネスも好ましくないと思っているのだ。
余談ではありますがドラマ 「ソプラノズ」にはゲイバーとゲイのマフィアを巡るストーリーが登場します。
ぜひご覧ください!