ジェンナギャングと裏切り者
ジェンナギャングと裏切り者
禁酒法時代の最も狂暴なギャングの一つ“ジェンナ一味”
彼らを嵌めた男の運命とはー！？
オラツィオ・トロペア
1920年代、ジェンナギャングの幹部にオラツィオ・トロペアという男がいた。
トロペアは当時のシカゴには少ないシチリア出身の実力者で正式なマフィアのメンバー。
ニューヨークやバッファローともコネを持っていた。
ジェンナ兄弟もシチリア出身です。
トロペアは頭の切れる男でもあり、ジェンナ兄弟の為に“殺しのリスト”を作成。
リストには敵のプロフィールや住所が事細かに記されていた。
トロペアの頭脳とジェンナ兄弟の武力により組織は安泰と思われたのだが。。
暗殺
1924年、ダイオン・オバニオンとジェンナ兄弟&アウトフィット(アルカポネ)の抗争が勃発。
1925年、ジェンナ兄弟の主要人物 アンジェロ、マイク、アントニオが射殺された。
実はジェンナ兄弟が相次いで殺害された裏には腹心 トロペアの裏切りがあった。
トロペアは敵にジェンナ兄弟の動きをリークしていたのだ。
シチリア人の争い
ジェンナ兄弟が去ると、組織のボスの座を巡って争いが始まった。
先頭に立ったのはジョー・アイエロ。
アイエロは素早い根回しでジェンナの残党をまとめあげ、オバニオンの組織とも同盟を結んだ。
予想外の同盟にトロペアは身の危険を感じ、しばらく旅をうつことに。
トロペアの予感通り、裏切りは露見し報復が行われようとしていた。
ショットガン
1926年2月15日、トロペアは現金千ドルを持って路面電車に乗っていた。
ほどなくして電車を降りたトロペアは別の機関車に乗り換えようと歩き始めた。
通りを歩いていると、トロペアは背後から車に追突され転んだ。
突然の事にトロペアは激怒し、それからあおざめた。
車に乗っている男がショットガンを抱えて降りてきたのである。
ショットガンが発泡されるもトロペアは咄嗟に腕で頭をガード。
しかしショットガンは無数の小さな弾丸を発射する武器。
文字通りトロペアは穴だらけになった。
男は瀕死のトロペアの頭にショットガンを押し当て、もう一度引き金を引いた。
